2010年9月30日:パート5

 午後7時30分。 赤坂のカフェレストランで「焼き魚とご飯」を注文した。 午後8時30分過ぎに人に会う。 その前に食事を済ませておかないと。

 ここからは「許せない暴言:その2」の続き。 9月29日の朝日新聞に掲載された森喜朗元首相のインタビューは、とにかく評判が悪い。 参院のあちこちで、怒りや不快感に遭遇した。 「総理経験者が、なぜ、あそこまで身内の悪口を言うのか?!」「あんなことを言って、何の得があるのか?理解に苦しむ!」等々。(とても書けない批判もあった。(ふう)) メディア関係者も、「ちょっと耳を疑いました」と話していた。 え? 今日、谷垣総裁と森元総理が会った?! ジェントルマンの谷垣総裁だって、内心は「怒り心頭」のはずだ。 石破茂成長会長や小池百合子総務会長も、さぞかし森元首相のことが嫌いになったに違いない。(苦笑) いや、あの2人は大人だから、あまり気にしていないかも。

 森元総理の以下のコメントに、ひとつひとつ反論したい。 

 「『ねじれ国会』の主役は参院です。参院は野党さえ固まれば民主党に勝てる。野党の結束を保ち、信頼出来る人を役員に充てることが必要だった。だが、中曽根弘文参院議員会長は参院で何の役割もしてこなかった人。小坂憲次参院幹事長は衆院で落選して参院にくら替えした人。そんな人を幹事長にするなんて『二院制をどう考えているのか。参院をばかにしているのか』となる。必ず爆発する時が来る。」

  まず最初に、「野党の結束を保ち、信頼出来る人を役員に充てることが必要だった」という部分。 まるで、オープンな選挙をやらずに、派閥の密室談合で決めたほうがいいと言っているようなものだ。 だいいち、信頼出来る人って、誰のことを指しているのだろうか?!

 次の「だが、中曽根弘文参院議員会長は参院で何の役割もしてこなかった人」というのも、全くの事実誤認。 中曽根会長は、国会対策委員会では、5席から始めて、筆頭副委員長までやった。 議員運営委員会では、理事からスタートして、委員長まで務めている。 長年に渡って、参院自民党のために汗をかいて来たのだ。 政策審議会長の時代には、国旗国歌法案の成立に尽力した。 しばらく要職についていなかったのは、派閥の論理(一部の長老の意向)で中枢の外に追いやられていたからだ。

 加えて言うと、中曽根議員会長は選挙という民主的プロセス(参院自民党の民意)で選ばれた。 これまでで、最も正当性(レジティマシー)のあるリーダーだ。 参院の民意と全く関係のない部外者に、「会長としてふさわしくない!」みたいなことを言われる筋合いはない!(キッパリ)  本当に失礼な話だ!!(怒) 議員会長選挙で、自分の推した候補者が勝てなかったことへの「腹いせ」としか思えない。

 「小坂憲次参院幹事長は衆院で落選して参院にくら替えした人。そんな人を幹事長にするなんて『二院制をどう考えているのか。参院をばかにしているのか』となる。」という件にも、腹が立った。 「参院の長老支配と派閥談合の仕組みを続けたほうがいい!」(=そうすれば自分の影響力が行使出来る?)みたいなことを公言する元首相のほうが、ずっと参院をばかにしている!!(断言)

 小坂幹事長は、民意で選ばれた中曽根議員会長が決めた人事だ。 衆院から転向したとかしないとか、そんなことは関係ない。 政治経験が豊富で、バランス感覚のある立派な人物だ。 特に今回の党人事では、ねじれ国会で与野党論戦の主戦場になる参院の意見がきちっと自民党の政策決定プロセスに反映されるよう、身体を張って懸命に頑張ってくれた。 参院政策審議会長が政調会長代理を兼任する仕組みになったのも、政策審議会長が役員会の正式メンバーとして認知されたのも、小坂幹事長の努力によるところが大きい。 うちの大事な幹事長をこんなに悪く言うなんて、許せない!(怒X2)

 「必ず爆発」するというのも的外れだ。(ガクッ) これまでの古いやり方に、もう怒りが爆発したんです! だからこそ、大方の予想を裏切って、中曽根候補が誕生したのではないか! それに、「議員会長選挙でどちらの候補者を応援したか?」なんて、すでに過去の話だ。 ノーサイドで、新しいゲームが始まっている。 

 たとえば、脇雅史国会対策委員長は、フルスロットルで走り始めた。 政策審議会、幹事長室、国会対策委員会を巻き込んだ「対民主党作戦会議」は、もともと脇委員長の発想だった。 中曽根体制になって、明らかに存在感(輝き)を増している。 山本順三国対筆頭副委員長は、参院自民党の新執行部にとって、すでに不可欠な存在だ。 自分より50倍、頭の切れる宮沢洋一政策審議会副会長には、「50年後の日本の姿」を考える勉強会を主催してもらう。 注目の厚生労働委員会は、石井準一理事の力がなければ回らない。 町村信孝氏の補欠選挙の応援に入る前には、伊達忠一氏にアドバイスを求める。 そう、皆、分かっているのだ。 戦うべき相手は、民主党だ、と!

 ここまで、猛烈なスピードで言葉を弾き出した。 興奮して、これ以上表現がエスカレートするとマズい!(笑)、食後の紅茶で、心を落ち着けよう。 この続きは「森喜朗元総理の許せない暴言:その4」で。
  

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