2010年9月25日

 夜。 東京の部屋でパソコンを起動させた。 昨日から、ずっと怒りがおさまらない状態だ。(ふう) 今朝の「サタデーずばッと!」でも指摘したが、今回の尖閣諸島をめぐる日中の攻防は、日本政府にとって「最悪の外交的敗北」に終わった。 過去15年間、政治家として外交・安全保障の問題に取り組んで来たが、こんなお粗末な外交をやる政権は、ただの一度も見たことがない!(怒) いや、ひとつだけあった。 鳩山政権だ。(ガクッ)

 最も許せないのは、現内閣が、これほど重要な政治決断を「那覇地検の責任」にしたことだ。 え? 地検の独自の判断?! 検察に日中関係を考慮する権限はない。(苦笑) 誰がどう考えても、総理官邸(仙石官房長官?)の高度な政治判断が働いたことは間違いない! 菅総理が記者会見して、堂々と「私の高度な政治判断で、船長の釈放を決定した」と国民に説明すればいいではないか! 世論の批判を回避するための卑怯かつ姑息なやり方だ。(怒)

 中国政府は、中国人船長の逮捕について、日本政府に「謝罪と賠償」を求めている。 「日中の戦略的互恵関係」にも言及していることを考えれば、中国はこの要求にはこだわらないかもしれない。 中国当局に拘束された4人の日本人が解放され、日本に対する一方的な対抗措置が解除され、日中関係が(表面的に)元の状態に戻ったとしても、日本外交が被った「決定的なダメージ」を取り戻すことは出来ない。 日本の国益は大きく損なわれた。

 その理由は、次回のブログで。 

  
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