2010年9月14日:パート5

 本日午前11時30分から、参院自民党政策審議会の正副会長会議をやった。 最初の集まりに出席したのは9名。 今後の政策審議会の進め方について意見を交わした。 政策審議会での法案説明のあり方、小委員会の活用等、活発な意見が出た。

 午後2時からは、参院自民党の議員総会。 中曽根議員会長、小坂幹事長に続いて、新任の挨拶をした。 中曽根会長から「発信する政審を作って欲しい!」「これまでの慣例や枠に囚われずに、思う存分、発信してもらいたい!」と指示されたことを明かし、政策審議会長としてやらねばならないと思っている3つのことを、早口で説明した。

 「ひとつは、政策審議会の活動を通じて、参院自民党から政権奪還の流れを作り出すこと。2つ目は、これから作られる衆参の連携メカニズムを踏まえて、参院の独自性を発揮する仕組みを構築すること。3つ目は、個々の議員の政策発信を手助けする装置になることです。ゆくゆくは、参院から新しいスターを生み出せるような状況を整えられたらいいなと考えています!」 自分の次にマイクを握った脇雅史国会対策委員長も、歯切れのいい言葉を連発していた。 「主戦場は委員会の審議。ベテランも若手も、力を合わせて政権奪還のために戦いましょう!」

 その後は、自由な議論の時間。 出席者から、次々に手が挙がった。 「両院議員懇談会を早くやるように、衆議院側に申し入れて欲しい!」「どちらが総理になろうと、民主党政権を解散に追い込むための断固たる姿勢が必要だ!」「昨年の衆議院選挙に惨敗した総括をちゃんとやるべきだ!」「7月の参議院選挙は敵失で議席を増やしただけだ。自民党への信頼は戻っていない!」「総理を決める民主党代表選挙で投票権を持つ党員・サポーターに外国人を含めるというのは、あり得ない!その点をもっと追及する必要がある!」「ただ政権奪還を叫ぶだけではダメ!どうしたら、次の衆院選挙に勝てるかを考えないと!」等々。 小坂幹事長が、執行部を代表して、ひとつひとつの質問に答弁した。

 幹事長と国会対策委員長の間の席から、この「歴史的な光景」を目撃した。 一瞬、目を疑った。 過去15年間、参院自民党の総会で、自由な意見交換が行われたことは、ただの一度もなかったのだ。 そう、ただの一度も! 丸山和也参院議員が言った。 「こうやって、総会でオープンな議論をしていること自体、参院自民党としては、革命的なことだ!」 500%、同感だ。

 総会の最後に、中曽根会長がこう締めくくった。 「今日のような皆さんからの自由な意見を聴く総会は、これからも定期的にやっていきたいと思います!」 その言葉を聴きながら、心の底からこう思った。 「ああ、参院自民党が本当に変わった。議員会長選挙で約束した『開かれた総会』が実現した。これだけでも、中曽根議員会長誕生のために必死に頑張った甲斐があった!」と。 世耕氏も、きっと同じ気持ちだったに違いない。

 新しく当選した人々や、衆議院から鞍替えした方々には、恐らく分からないだろう。 今日の総会が、旧態依然の政治システムの権化のようだった参院自民党にとって、どれほど画期的なものだったか!!(涙) 長い間、たった1人で戦って来たのだ。 
 

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