2010年8月7日

 今朝の朝刊に、「3つの派閥の幹部が、谷川秀善幹事長を支持することで合意。3年後の参院議員選挙の前の退任が条件」という記事が掲載された。 思わず、ため息が出た。 まだ、こんなことをやっているのか、と。

 参院自民党の皆さん! 特に、厳しい選挙を勝ち抜いて当選した新人議員の皆さん! この報道に違和感を感じませんか?! 「自民党はちっとも懲りていない!」という怒りを覚えませんか?! 自民党が国民から信頼を失ったのは、まさにこの「不透明な派閥談合」の体質が原因だったのではないですか?! 

 しかも、「3年後の参院選挙の前に退任することを条件に支持する」という理屈。 どう考えても変だ! これは、谷川氏に対しても失礼だと思う。 「次の選挙は、とても谷川議員会長では戦えない。が、その前に辞めてもらえるなら、とりあえず会長職にしてやろう」と言っているのも同然だ。

 普通の感覚を持つ人なら、首を傾げるだろう。 なぜ、次の選挙の顔としては使えないと思っている人物を、一時的に(強引に)議員会長にしなければならないのか? そう思うはずだ。 谷川氏の面目を保つため?! それとも、最初から決まっている派閥談合の人事を維持するためだろうか?!

 今日、電話で話をした複数の議員が、「谷川議員会長・任期1年説」に言及した。 事実かどうかは分からないが、参院自民党内ではすっかり定説になっている。 衆参のねじれが生じた今、参院自民党は、法案成立の正否を握る参院の最大勢力なのだ。 そのグループの新しいリーダーを、「メンツが立たないから1年だけやらせてあげよう」みたいな理屈で選んでいいはずがない! 日本にそんな余裕はない!(キッパリ)

 これも複数の議員(恐らく相手陣営)が言った。 「本当に00さんでいいと思っている人は、誰もいないと思う!」と。 それでも、国民の視点から乖離した身内の論理、派閥の論理で物事が決まっていく。 この議員会長選挙で問われているのは、この旧態依然とした長老支配、派閥支配の壁を打ち破れるかどうかなのだ。

追伸:
1.昨日、参院自民党の議員総会で、世耕弘成氏が手を挙げて発言した。 候補者の立候補表明から投票までの間に、2人の候補者による「立会演説会」をやらせて欲しい、と。 全くの正論だ。 ところが、選挙管理委員長が、(その場で)「もう決まったことですから!」と拒否した。 これも、本当におかしな話だ。 次回のブログで詳しく書く。 

2.昨日のブログへのアクセスは、2万6千まで上昇した。 議員会長選挙への関心が高まっている証拠だ。 


直滑降レポートを応援していただける方は、blogランキングへ

山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」無料配信中!