2010年6月23日:パート5

 現時点で、自民党の置かれている状況は厳しい。 各選挙区で懸命に戦っている候補者は、厳しい風を誰よりも感じているはずだ。 が、しかし、3年前の参院選挙は、今回よりずっと激しい逆風が吹いた。 その試練を乗り越えて当選した戦略と経験を踏まえて、「激戦を生き抜くための5つの心得」を書いておきたい。 

 戦略や戦術を押し付けるつもりはない。 地域の事情はそれぞれ違う。 すなわち、普遍的に通用する選挙戦略などというものは存在しない。 あくまで自分の考える心得だ。 特に、新人候補の皆さん(チャレンジャー)には、是非、読んで欲しい!

心得その1ーいかなる状況でも、勝つチャンスがあると自分に言い聞かせるー 

 鳩山・小沢体制の下で実施された最後の世論調査では、「民主党の惨敗」という結果が出た。 それが、ツートップが辞任して総理の顔が変わっただけで、支持率がV字回復し、選挙区情勢もガラッと変わった。 1人区では、民主党候補の支持率が、10-15ポイントも跳ね上がったようだ。

 逆にいうと、風向きが変われば、10ポイントの差は、十分に逆転出来るということだ。 小泉内閣時代に生まれた「ジェットコースター現象」は、依然として続いている。

 加えて言うが、民主党の候補者(現職も新人も)で、本当に選挙に強い人間は、ほとんどいない! 鳩山内閣退陣前の世論調査の数字(何となく伝わって来た情報)を見て、改めてそう思った。 知名度のある、又は重要ポストにいる有力な現職も、ポイントは思った以上に低かった。 

 だからこそ、改選組が「鳩山総理では戦えない!」と騒いだのだ。 彼らの頼みは無党派層の動きだけ。 本当に強い組織とコアの支持層があれば、逆風が吹いたって、あれほど数字が落ちるわけがない。 3年前の選挙では、群馬の山本一太も、和歌山の世耕弘成も、山口の林芳正も、圧勝した。 参議院は、過去20年以上、自民党の退潮傾向が続いている。 つまり、民主党の参議院議員は「順風」の中でしか、戦ったことがない。 17日間、死に物狂いで喰らいつけば、(負けている場所でも)必ず追いつき、追い越せる!!(断言)

 紅茶を一杯飲んでから、その2を書く。

  
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