2010年5月24日:パート2

 普天間基地移設問題。 鳩山総理の「迷走したあげくの現行案回帰」に関して最も怒りを感じるのは、辺野古以外の代替地の検討や実現性の分析を一切やらずに、現行案を(自民党政権下でまとめられたという理由だけで)変えると約束したことだ。 

 今回の表明も全く同じ。 沖縄の負担軽減策として「米軍の訓練を全国の自衛隊基地に分散する」と言っても、訓練移転として考えている地元の住民と、協議を始めた気配はない! すなわち、(現時点では)地元の合意を得るのに何年かかるのか、実現するのかも、分からないのだ。

 今日のツィッター(つぶやきブログ)で、思わず発信した「怒りの9連発メッセージ」を、ここに掲載しておきたい。

鳩山総理のウソ:その1.「私には腹案がある!」参院本会議で質問する前、丸山参院議員が言った。「一太さん、この攻め方で大丈夫か?一国の総理があそこまで断言するからには、我々の知らないウルトラCが、必ず出て来るはずだ。そこを考えておかないと!」腹案が「現行案への回帰」とは!!
2010年5月24日 10:01

鳩山総理のウソ:その2.「辺野古の現行案に戻るようなことが、あってはならない!」徳之島への基地機能移転とか、訓練の全国への分散化とか、無理矢理にオプション(?)を追加しているが、全く実現の目処なし!訓練分散なんて、名前のあがっている自衛隊基地の地元と、協議さえ始めていない。
2010年5月24日 10:04

鳩山総理のウソ:その3。「5月末までに米国、移設先住民、与党内の合意をとりつけて、移設先を決定。普天間を決着させる!」米国政府とは単なる大筋の(?)合意?沖縄、徳之島は、大反発。与党内もまとまらず!!
2010年5月24日 10:08

鳩山総理のウソ:その4。「辺野古の海を埋め立てることは、自然への冒?だ!」辺野古付近に建設する施設の工法は、明示されないようだ。が、埋め立てであろうと、杭打ちであろうと、自然環境を破壊することは、間違いない!
2010年5月24日 10:11

鳩山総理のウソ:その5。「全ての政策に職を賭してのぞむ!普天間もその中に入っている!」「ええと、7ヶ月間、勉強してみたら、やっぱり海兵隊の抑止力が大事だと気がつきました。一生懸命やったけど出来ないので、ごめんなさい!」という姿勢は、「職を賭して取り組む」という言葉と、ほど遠い!
2010年5月24日 10:14

鳩山総理のウソ:その6。「辺野古に戻ることは、あってはならない。現行案と同等か、もしくはそれ以上の案で、5月末までに決着させる!」実現の目処すら立たない「ほぼ現行案回帰」の結論と、完全に矛盾!(ガクッX10)
2010年5月24日 10:16

今回の鳩山総理の「5月末決着の先送り+現行案への回帰」は、沖縄の人々への2重の裏切りになる。あれだけ、徒に期待を煽っておきながら。同盟国である米国との信頼関係にもダメージ。が、最も深刻なのは、国民が「鳩山総理の言葉(約束)を、2度と信じなくなること」だ。(断言)
2010年5月24日 10:25

日本の政治リーダーが、国会で、委員会で、記者会見で、あれほど繰り返していた「公約」をあっさり破る。しかも、「謝罪はするが、責任は取らない」という態度。つまり、今後、鳩山総理が消費税を含む重要問題について何を約束したところで、「やっぱり無理でした」と言われる可能性があるということ。
2010年5月24日 10:30

 え?鳩山総理は「少なくとも県外の約束を守る為に、懸命に努力した。あきらめずに頑張った」って?!誰がどう分析しても、5月末決着は不可能だった。本当に出来ると思って言い続けていたとしたら、その目測力と判断力の欠如に、愕然とする。こんな首相に、日本の外交はとても任せられない!(断言)
2010年5月24日 10:34


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