2010年5月15日:パート3

 5月13日の参院外交防衛委員会は、何度も中断した。 野党の質問者として、審議を止めざる得ない理由があった。 第1に、普天間基地移設問題の責任者である平野官房長官が、出席しなかったこと。 民主党を除く全ての会派が出席を求め、田中直樹委員長からも民主党理事に「長官出席のための努力」を促す指示があったのに! 外交防衛委員会を完全に軽視している行為だ。(怒) 民主党の田中委員長は、もっと怒ってもらいたい!

 第2に、岡田外相と北沢防衛相の答弁が、あまりに不誠実かつお粗末だった。 たとえば、鳩山総理自身が徳之島の3町長に会い、基地機能移設の負担を求めた件。 徳之島が「政府案の一部」であることは、100%、明白だ。 にもかかわらず、「徳之島への一部機能移転は、政府案の一部ということでいいですね?少なくとも、政府案の一部として、検討されていたんですね?」という当たり前の質問に、外相が「ちゃんと答えない」って、あり得ない!(怒X2)

 北沢防衛大臣は、地元(長野県)の会合で、「今、沖縄の負担を軽減するために、訓練を各地に分散する案を作っている」という意味の発言をした。 普天間問題の責任者の1人である閣僚の言葉は重い! これが事実なのか、それとも事実と違うのか? 違うとすると、なぜ、こんなことを言ったのか? このシンプルな質問にまともに回答しないって、考えられますか?(怒X3) 沖縄での米軍の訓練の分散案を政府で実際に検討しているのかどうかは、重要な問題だ。 大臣がこんなことにさえ口をつぐむなら、委員会質疑をやっている意味がないではないか!(怒X3)

 なぜ、委員会の審議が何度もストップしたのか? 大臣や官房副長官との詳しい質疑のやり取りは、改めてこのブログに書く。 自分が「委員長、これでは審議を続けられません!」と言って、委員会を止めざる得なかった状況を、きっと分かってもらえると思う。

追伸:
1.数日前のブログ「北沢防衛大臣の軽いジャブ」で、新幹線のホームで遭遇した北沢大臣との短いやり取りを書いた。 ウソがつけない北沢防衛相は、時々、野党として「突っ込みやすい」発言をする。 慎重に言葉を選んで答弁する「用心深い岡田外相」とは、対照的だ。

 が、コロコロと発言を変える鳩山総理や平野官房長官に比べれば、しゃべり過ぎて(?)物議を醸す北沢大臣のほうが、国民に対してまだ誠実だ。 申し訳ないが、北沢防衛相の地元の発言は、もう一度、内容を調べて、次の委員会で改めて確認させてもらう。

2.半分冗談だとしても、北沢大臣から「いつもその紅茶のカップを口にあてて飲んでればいいのに!」みたいに言われたことは、野党議員として光栄な話だ。 が、しかし、山本一太の質問には、まだまだ厳しさも、迫力も足りない。(反省) 

 委員会当日の朝(それとも前夜?)の大臣と官僚との答弁の打ち合わせで、「え?また山本一太が質問するのか!ブログにも、ツィッターにも書かれちゃうし、アイツは、ちょっと面倒だなあ!」 両大臣からそう思われるような存在にならないと。 答弁する閣僚に多少なりともプレッシャーをかけられるような「嫌われる野党議員」を目指して、これからも精進します!!(キッパリ)


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