2010年5月6日

 先日の「朝まで生テレビ」でも、チラッと発言した。 この夏の参議院選挙で、自民党が最も警戒すべきは「みんなの党」だ。 「平沼・与謝野新党」も、「首長新党」も、「舛添新党」も、せいぜい1、2議席にとどまる?! いや場合によっては、「公認候補を1人も当選させられない」可能性すらある。(「舛添新党」には、まだ未知数の部分があると思うが...) 地元の反応から考えても、いわゆる「第3極」を求める有権者(自民党にも民主党にも行かない票)は、現時点で「みんなの党」に集中している感じだ。

 なぜ、「みんなの党」への期待が高まっているのか?! 「公務員制度改革」という党の旗印が支持されているという側面もあるだろう。 が、最大の理由は、自民党が与党の時代に離党を決断した「渡辺喜美」という政治家の「捨て身の覚悟」に、国民が共感を覚えているからだ。 4月末の「朝まで生テレビ」のパネリストだった高橋洋一氏と歳川隆夫氏が、「平成の坂本龍馬」として渡辺喜美氏の名前を挙げていたのも、ここらへんに理由がある。 江田健司氏、浅尾慶一郎氏、山内康一氏といった「旧来型政治家のイメージ」とは対極にあるメンバーが全面に出ていることも、好感度を上昇させているようだ。

 噂によると、「みんなの党」には、(自薦、他薦も含めて)立候補志望者が殺到しているらしい。 ただし、有権者の目は厳しい! 「みんなの党」が本当に躍進出来るかどうかは、選挙区と比例区に「どれだけ魅力的な候補者を擁立出来るか」にかかっている。 たとえば、比例区候補者のリストに、「既得権益に染まった人物」とか、「落選したロートルの前議員」とか、そんな守旧派タイプをズラッと並べたら、有権者の期待は「一気に萎んでしまう」だろう。 まあ、あの浅尾慶一郎氏が共同代表なのだ。 それだけは、(幸か不幸か)やらないだろう、な。

 逆に、「みんなの党」が、千葉県で公認した「水野賢一前衆院議員」のような若手改革派を次々に擁立するようなことになると、20議席の大台に到達するかもしれない。 本当に20議席に届いたら、「みんなの党」が参院のキャスティングボートを握ることになる。 それにしても、水野賢一氏のような政治家の離党は、自民党にとってダメージだ。(ため息) 河野太郎氏も、ぶつぶつ言っていた。 「一太さん、水野さんが自民党を離れたのは、痛かったですね。今までの離党議員とは違う!」と。


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