2010年4月7日:パート4

「たちあがれ日本」の立ち上がれない構図

 平沼・与謝野新党の名前が「たちあがれ日本」に決まったらしい。 報道によると、発足メンバーは、次の5名。 平沼赳夫氏70歳、与謝野馨氏72歳、園田博之氏68歳、藤井孝男氏67歳、中川義雄氏72歳。 発足メンバーの平均年齢が70歳という「かつてない年配者政党」になった。(ふう)

 この顔ぶれだと、「全力疾走」は最初から無理だ。 「長距離を走る」のも難しいだろう。 重要なのは、「立ちあがる体力があるか?」だと思う。 

 テレビのニュースで、与謝野氏が、自ら主催していた勉強会のメンバー(自民党議員)を集めて、こんな挨拶をする場面が流れていた。 「新党は、徹底的な反民主党だ!」 この言葉を聴いて、改めて腹が立った。 「与謝野氏は、前回の衆院選挙の小選挙区で落選した。自民党の看板で救われた(=比例復活当選した)のではないか!」と。

 与謝野氏のこの発言、「私たちは自民党の補完勢力です!自民党のために分派するんです!」と言っているようなものだ。 テレビを見た国民も、そう思ったろう。 何という稚拙な戦略!
 
 もともと、この新党が「自民党にも民主党にも行きたくない票」の受け皿にはなり得ないと思っていた。 が、今日の与謝野氏の言葉で、「有権者の印象」は決定的になった。 最初から自民党と共闘すると分かっている「平均年齢70歳の政党」に、「民主党には幻滅したが、古い自民党には戻したくない人々」の支持を集められるわけがない!!(苦笑)

え? 徹底的な半民主党を貫く?! 「たちあがれ日本」が、複数区に公認候補を擁立すれば、自民党候補の票の一部を喰うことになる。 結果として、「民主党を利する」だけだ。(キッパリ!)


直滑降レポートを応援していただける方は、blogランキングへ

山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」無料配信中!