2010年3月28日:パート3

 午後(夜の)10時10分。 東京の部屋でパソコンを起動させた。 昨日(3月27日)の朝日新聞朝刊に、次のような記事が掲載された。

「新党構想や執行部批判を繰り返した自民党の舛添要一前厚生労働相が青木幹雄前参院議員会長に会い、一連の発言を釈明し、夏の参院選で自民候補の応援に全力を尽くすと約束していたことがわかった。
 
 話をしたのは今月17日。国会内の自民党控室で、舛添氏が「谷垣降ろしと伝えられたが、そんなことは考えていません。どこにでも選挙の応援にいきます」と伝え、青木氏は「わかってますよ」と応じたという。26日も同じ控室で会談し、参院選情勢の分析。青木氏は「私は(選挙)強いですから」と舛添氏の応援を断ったという。
 
 舛添要一氏は昨秋の総裁選で待望論が高まったが、青木、森喜朗両氏との会談後に断念した。年明け以降は「小沢一郎さんは自民党の最も古いやり方を踏襲しているが、我が党にもそういう考えの方がいる」と世代交代論を主張したが、鳩山邦夫元総務相が離党届を提出した15日以降、慎重な発言に転じていた。」

 この記事だけ読むと、まるで「青木幹雄氏が舛添要一氏の行動に大きな影響力を持っている」かのように誤解する。 え? 舛添さんが、青木氏に「一連の発言を釈明した」って?! これって、舛添氏本人に取材したのだろうか?! 誰が情報を提供したのかは知らないが、この記事には「青木幹雄氏はまだまだこんなに力がありますよ!国民的人気の高いあの舛添さんだって、コントロール出来るんですよ!」という印象を内外に示したい「誰かの意図(?)」を感じてしまう。

 舛添氏に直接、確かめたわけではない! が、自分が見るかぎり、舛添要一氏と青木幹雄氏が「頻繁に連絡を取り合っている」形跡はない! 舛添氏は、もともと応援に引っ張りダコの状態。 どこから頼まれても、検討はしてくれるだろう。 が、しかし、舛添さんが「青木氏の命令で、全体の応援スケジュールを決める」とは、どうしても思えない!! ましてや、舛添氏は「経済戦略研究会」の会長を引き受けた。 「郵政民営化の逆行は許されない!改革路線は続行する必要がある!」「民主党政権の政策では日本は破綻する!成長戦略を進めなければならない!」と明言した。 その上で、「我々の考え方を党の主流にするように活動していく!」と宣言したのだ。 青木氏とは、政策のスタンスも違う。

 まあ、ちょっと考えたらスグに分かることだ。 あの戦略的で野心家の舛添要一前厚生労働大臣が、「自民党の長老に操られていると勘ぐられるような行動」を取るはずがないではないか!!(笑)

追伸:この問題に関して、ツィッター(つぶやきブログ)で発信したメッセージは、以下のとおり。 ブログと重なる部分もあるが、そのまま掲載する。

(2010年3月28日 21:43)
え?青木氏と舛添氏は、26日にも同じ控室で会ったって?!この日、自分も国対の部屋を訪れた。が、青木氏と舛添氏が話していたので、入らなかった。近くには、国対担当の女性スタッフもいた。こんな場所で会う約束をして、密談するなんて、あり得ない!(笑X2)

(2010年3月28日 21:41)
だいいち、常に複数の議員が出入りする自民党控室で、密談なんかセットするはずがない!(笑)委員会の運営等で国会対策委員会スタッフと打ち合わせる必要が生じれば、国対幹部のいる控室に足を運ぶのが普通だ。実際、17日に青木、舛添両氏が話をした時には、回りに複数の参院議員がいた。

(2010年3月28日 21:33)
青木幹雄氏が「舛添要一氏の行動をコントロール出来る」などという分析があるとしたら、大きな間違いだ。舛添氏は(本人に確かめたわけではないが)、朝日の記事にさぞかし不快感を持っていると思う。17日と26日に2人が自民党控室で会談したみたいなニュアンスだが、これは不正確だ。

(2010年3月28日 21:27)
昨日の朝日新聞に掲載された「舛添氏が青木前参院議員会長に参院選挙の応援を約束」みたいなタイトルの記事を読んだ。これだと、青木氏が依然として(?)舛添氏に対して影響力を持っているように見える。ハッキリ言って、ミスリードだ。(キッパリ)


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