2010年2月11日:パート2

 前回のブログ「自民党群馬県連・参院対策会議:その2」の続き。 会議が始まったのは午前8時30分。 最初に、県連幹事長(県議)から、群馬県議会の現況、参院選挙をめぐる県連内の議論、県連改革の現状等について報告があった。 「前知事が民主党公認で比例区に出馬したこともあり、県議団には、前知事擁立の動き対抗するため、自民党県連として群馬県を地盤とする参院比例候補を地元から擁立するべきだという意見があります。そこらへんも踏まえて、話し合っていただければと思います!」

 「よろしいですか?」 最初に手を挙げて、次のように発言した。

「自民党県議団の中に、県連として参院比例区にも候補者を擁立すべきだという意見があるのは分かりました。私は、他の県連に比べても多士済々で、実力派揃いの県議の方々を尊敬していますし、現場を歩いている県議の皆さんの中にそういう声があると聞いて、なるほど、そんな側面もあるのかなあと思ったりします。」 ひと息ついて、続けた。

 「しかしながら、私は、今回の参院選挙で、無理して群馬から比例区の候補者を立てる必要はない、いや、立てないほうがいいと考えています。次の参院選挙で最も重要なことは、中曽根県連会長の1人区の議席を死守することであって、そのために何をするかに集中するべきだと思うからです。もっとハッキリ言うと、今の状況で県連が比例区に自民党公認候補を擁立すれば、むしろ、中曽根県連会長の地方区の票を減らす結果になる。私はそう見ています!」 その理由を、こう説明した。

 「県連として比例区に自民党公認候補を立てれば、比例区で競合する政党の支持者の方々は、地方区で中曽根会長の名前を書きにくくなります。さらに問題なのは、自前の候補者を出馬させている各種の組織・団体にも、地方区での協力(所属メンバーに中曽根会長への支援を働きかけてもらう)を要請出来ません。そうでなくても、自民党から距離を置きつつある組織・団体の票が、さらに離れていくことになります!」 続けて、自らの支持者の動きにも言及した。

 「私の吾妻郡某地域の後援会長は、(あるところから頼まれて)比例区に立候補する某参院議員の応援をしています。地域で信望のある立派な人物が、一生懸命、回りにこの現職への支持を呼びかけているんです。県連が地元で比例区の候補者を出馬させたら、この人の地方区で中曽根会長を支持しようという熱が冷めてしまう。こういう現象が各地域で起きることも心配です!」 その上で、こう提案した。

 「たとえば、国会議員も県議も、組織や団体の担当を決め、手分けして中曽根候補への支持を働きかけるやり方のほうが、比例区に候補者を擁立するより効果的な戦略だと思います!」 最後に、こんな分析も、付け加えた。

 「私は、民主党公認で立候補する前知事の当落には、あまり興味がありません!が、比例区は本当に票が出にくい選挙です。前知事だからというだけで、群馬県で自動的に大量得票出来るとは思えません!」

 黙って聞いていた福田康夫元総理が、おもむろにしゃべり始めた。 あ、そろそろ行かないと。 この続きは「自民党群馬県連・参院選挙対策会議:その4」で。


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