2010年2月9日:パート4

 午後(夜の)9時15分。 那覇から羽田に向かう飛行機の機中でパソコンを起動させた。 ひとつ前の座席には、平沢勝栄衆院議員。 左隣(通路側)には、小野寺五典衆院議員が座っている。

 本日の沖縄視察(日帰り)の日程を、ざっと振り返ってみよう。 羽田空港を出発したのは、午前6時25分。 那覇空港に到着したのは、午前9時15分だった。 空港では、地元の安次富修前衆院議員が迎えてくれた。 平沢勝栄氏、後藤田正純氏と一緒に車に乗り込み、そのまま宜野座村へ。 小沢一郎幹事長が所有する土地を見るためだ。

 前日に関係者が下見をしていた場所が間違っていたことが判明。 散々迷った後、ぬかった草を踏み分けて、ようやく問題の土地を発見。 海には近いものの、草と木が生い茂る原野だ。 気がつくと、3人とも靴とズボンが泥だらけになっていた。 

 小沢幹事長が、一体どんな理由で、こんな原野を購入したのかは分からない??? が、政治資金であろうと、ポケットマネーであろうと、「地元の岩手県から遠く離れた沖縄の土地を買う」という行為自体に、「強い違和感」を覚えた。 この件については、改めて書く。

 再び車に乗って昼食会の会場へ。 名護市内のホテルの中華レストランで、名護市の関係者(商工会長、辺野古周辺の区長等)と意見を交わした。 辺野古を訪れた岡田外相は、普天間移設に反対する人々(民主党支持者?)には会ったようだ。 が、仮に辺野古への移転が実現すれば、騒音等で最も影響を受ける辺野古周辺の区長たちの話すら聴いていないことが判明した。 

 地元の人々が「苦渋の決断」で受け入れた辺野古移設に、鳩山政権がストップをかけた。 万が一、他の選択肢はうまくいかなかったので、やっぱり辺野古にしてくれと言っても、周辺住民の説得は困難を極めるだろう。 名護市関係者の話を聴きながら、改めてそう思った。

 午後1時にシュワブ基地に到着。 眼前に広がる海と大きな地図のパネルを見ながら、日米政府がいったんは合意した「現行のプラン」についての説明を受けた。 初めて見る辺野古のマリンブルーの海は、想像以上に美しかった。

 午後2時からは、辺野古推進協議会関係者との意見交換。 「昨年の衆議院選挙の前は、この地域の住民の7、8割が、普天間基地の辺野古移設を容認していたと思う。が、鳩山政権が迷走した後では、賛成と反対が4対6くらいに逆転した気がする」と話していた。

 午後4時。 領事公邸で、在沖縄アメリカ総領事と面会。 普天間問題の今後の展望について意見を交わした。 日米政府による現行の合意が「唯一の現実的な選択肢」という米国側の姿勢は全く変わっていないことを再確認した。

 午後6時。 自民党沖縄県連本部の近くにある居酒屋レストランで、県連役員と意見交換。 沖縄の自民党関係者と本音で議論した。 鳩山総理には、普天間基地の危険な状態を一刻も早く解消するために、名護市長や知事、地元住民が「苦しい決断」をした、その重みが全く分かっていない!(怒) 鳩山首相のコロコロ変わる「いきあたりばったり+優柔不断+誰にも嫌われなくない」発言が、結果として「沖縄の人々」(辺野古移設の賛成派も反対派も)を困惑させ、苦しめている。 そのことを痛感した。

 あ、飛行機が降下を始めた。 次回のブログに続く。


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