2010年2月1日:パート5

 選挙で出回る「怪文書」の7割は、噂話を脚色したか、またはネットや週刊誌に書かれた悪口を集めただけの「駄作」だ。 が、2、3割は「公然の秘密」か、「関係者しか知らない意外な事実」が含まれている。 そこは、政治家だから「事実かどうか」は、直感で分かる! こんな昔のこと、その地域に長く住んでいる人間にしか、分からないだろうなと思う情報も。(ビックリ)

 怪文書の中身は様々。 最も多いのは、利権や裏金といったおカネのスキャンダル。 次が女性関係の醜聞だ。 このファイルに入れてあるものだけでも、この首長は土地取引で不正な利益を得たとか、この業者からこの候補者に水面下で裏金が渡っているとか、00勤務時代に公金を横領したとか、過去にレイプ未遂で訴えられているとか、女性記者へのセクハラで念書を取られているとか、こんな出生の秘密があるとか、某国に出張する度に女性スパイと会っていたとか。 中には、親戚の誰々が凶悪犯罪を犯しているなどというのまである。

 よくもまあ、こんなことを調べたなあと思うと同時に、見えないところから(名前も名乗らずに)他人を攻撃する「卑怯なやり方」に怒りがふつふつと湧き上がって来る。 誰かに(金銭で?)頼まれて請け負っているケースもあると思うが、個人的な恨みを感じるもの、趣味でやっている雰囲気の文書もある。 こんなものを、一生懸命作る人間って、一体、どんな職業で、どんな生活をしてるんだろう?! ましてや、「事実無根の誹謗中傷」をでっちあげる、その「屈折した魂」には、吐き気さえ覚えてしまう!

 何年か前、ある講演会で有名な作家(評論家?)が、こんなことを言った。 「岩の下の暗闇で活動する虫は、岩をどかして太陽の光を当てれば、たちまち死ぬ!」と。 なるほど、たとえば怪文書を作ったり、ウソの情報を流したりする人間は、誰に対しても同じことをする可能性がある。 そんなことをする人物だと知られた瞬間に、誰にも相手にされなくなる。 なるほど、それが「光を当てる」ってことか。

 「怪文書」による攻撃が、「卑劣な行為」であることは言うまでもない! が、怪文書に限らず、「隠れた場所」から(名前を出さずに)、誰かを批判したり、口汚く罵ったりするタイプの人間って、最低だ。(ムカX10) というか、こういう輩は、最初から相手にしない。 絶対に、自分の正体はバレないと、いや、バレていないと安心してるんだろう、な。(愚)

追伸:以前のブログにも書いた。 「直滑降ブログ」には「掲示板」が付いていない。 だから「炎上する」ということがない。 同僚議員がよく、「HPへの誹謗中傷メールが多くて困る」と言う。 が、自分のHP宛に送られて来るメールには、厳しい批判はあっても、単なる中傷のメッセージは(どういうわけか)、ほとんどない。 

 「北朝鮮問題に関するあなたの意見はおかしい!」「経済音痴も甚だしい!」「テレビでは、ちゃんと相手の話を聞きなさい!」「もっと腹を据えて行動しろ!」といったお叱りは、しょっちゅうだ。(苦笑) が、しかし、「このゴキブリ野郎!」とか、「00するなら、身の回りに気をつけたほうがいい!」とか、「お前は犯罪者だ!」みたいなメールは、ほぼ皆無だ。 もしかすると、「永久保存リスト」に加えられるのを嫌がってるもかもしれない。(笑)

 ブログも、ツィッターも同じ。 ネット空間で発した言葉は、半永久的に消えない! 言葉は人格そのもの。 「あ、こんなこと言っちゃった!」と後悔しても、後の祭りだ。 だから、(好き放題、書いているように見えても)慎重に言葉を選ばねばならないと思っている。

 申し訳ないが、党内でネット勉強会をやる時とか、ネット選挙を解禁する議論の中で「永久保存しているメール」を議論の材料に使わせてもらう(=資料として配布したり、公開したりする)ことは、あるかもしれない。 仮に「5、6年前に誰かに送った犯罪に近いメッセージ」で、発信した当事者が咎められる事態(そんなことは起こらないと思うが)があったとしても、それは許していただくしかない。 「発言」には、常に「責任」が伴うからだ。
 

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