2009年12月21日

 NHKのオンデマンド放送の人気ランキングで、早くも「坂の上の雲」がトップに躍り出たらしい。 壮大なストーリー、ダイナミックな演出、豪華絢爛な出演者たち、素晴らしい音楽...。 これだけの条件が揃ったスペシャルドラマが「面白くならない」ハズがない!(キッパリ) 実際、すでに目が離せなくなっている。 混迷するこの時代の日本人に「示唆と勇気を与える」という企画の意図もスーッと胸に落ちる。

 が、しかし、いくら何でも「坂の上の雲」の番組宣伝が多過ぎると思うのは自分だけだろうか?(苦笑) 複合不況に見舞われているテレビ業界は、ほとんど「NHKの独壇場」という感じになっている。 確かに最近のNHKの番組は(政治報道からドラマ、バラエティーまで)かなり面白い! 豊富な予算と優秀な人材に支えられて、次々と「新しいジャンルの番組」を生み出している。 ちゃんと調べたわけではないが、番組受信料も、視聴率も、恐らく「NHK創設以来最高の数字」を記録しているのではないか?!(さっそくチェックしてみよう。)

 そのNHKが(公共の電波で)これだけ「ひとつの番組」の宣伝を繰り返したらどうなるか?! 最初から「高い視聴率」が約束されているようなものだ。 しかも、他のジャンルの違う番組まで全て「坂の上の雲シフト」になっている気がする。

 スペシャルドラマ「坂の上の雲」は多くの日本人に勇気を与えるだろう。 ドラマ史上の「伝説」になる予感もする。 巨額の制作費(=受信料)を投じても「いいもの」を作る意味はあると思う。 これほどの制作費を使って「視聴率」が低迷したら内外で批判の声が上がるという事情も分からないでない。 が、今回は明らかにやり過ぎ(ハシャギ過ぎ?)だ。(ガクッ!) ここまでやると「ある種の違和感」(危うさ?)を感じざる得ない。 同じ感覚を持つ政治家は他にもいるはずだ。

 ちなみに「オンデマンド人気ランキング」の2位以下は「NHKスペシャル」が多かった。 ええと、たしか2位が「素数の魔力に囚われた人々」、3位が「永田町・権力の興亡」だった気がする。 あ、そろそろ行かないと。 「NHKスペシャル」に関しては次回のブログで。


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