2009年12月16日:パート4

 午後(夜の)8時15分。 ファーストフードショップの2階でロイヤルミルクティーを飲んでいる。 夕方4時からの「天皇陛下の政治利用検証緊急特命委員会」(やっぱりこのタイトルは仰々しい(苦笑))で外務省が「総理官邸の指示で中曽根康弘元首相のところに天皇陛下との会見に関する1ヶ月ルールを説明に行った」ことを明らかにした。 すかさず、外務省に次のような質問をぶつけた。

 「官邸からは具体的に何と指示されたのか?中曽根元総理は説明に対して何と行ったのか?」 外務省は「中曽根元総理の反応は分かったというもの。官邸からはただ説明に行って欲しいと言われただけ!」と答えた。

 そこでこう突っ込んだ。 「中曽根元総理が仮に説明を求めたとしても、1ヶ月のルールに例外を設けてまで中国の国家副主席を陛下に会わせたいなどと官邸に言うワケがない!前原大臣の発言が不正確なら、これは大問題。本当にただ『説明に行け』と言われただけなのか?」 外務省は同じ答弁(官房長官からただ説明に行けと言われただけ)を繰り返した。 
悪いけど、これはちょっと信じられない!

 ちなみに習近平国家副主席は実務訪問賓客。 同じ時期に来日していたウルグアイ大統領も実務訪問賓客だったが、街路には中国の国旗だけが
掲げられた。 この判断は岡田外相によるものだということも判明した。

 あ、そろそろ行かないと。 

追伸:ネット上で山本・世耕によるこの会議の「ツィッター中継」がアップされていた。(ビックリ!) 参考までに貼付けておきます。

「自民党の天皇陛下の政治利用検証緊急特命委員会Twitter中継ログ
2009年12月 16日 17:49:23」

世耕:天皇陛下の政治利用検証緊急特命委員会がスタート       山本:あ、むこうの席に世耕弘成氏が現れた。(笑)またダブル中継になっちまうじゃないか!
山本:石破政調会長(同委員会の委員長)の最初の挨拶。陛下のご活動を政治利用することがあってはならないと強調。陛下のお心を痛めるようなことがないように留意しながら、憲法論とちゃんと整理していく必要あると発言。
山本:外務省、宮内庁からの経緯の説明。まず、外務省中国モンゴル課長がマイクを握った。昨年秋頃から非公式に打診。中国側に具体的日程を出すよう要請していた。
世耕:石破政調会長があいさつ。「陛下のお心を痛めることがないよう配慮しつつ、憲法問題として議論していく」
山本:まあ、この経緯は先日の外交部会と同じ説明だ、な。念のため繰り返すが、11月30日に中国側に不可能と回答。12月になって再び中国側から要請。9日には官房長官にも!
山本:続いて宮内庁の説明がスタート。これも外交部会での話と同じ。12月7日に官房長官から宮内庁長官に要請。宮内庁長官は1ヶ月ルールを理由に難色。国の大小や懸案には関係なくどんな国にも等しく対応すべき。一度はお引き取りを願ったが、10日に再度、官房長官から総理支持でもあると要請。
山本:12月15日の陛下の日程は追加という形になった。記者に聴かれて宮内庁長官が内容を説明したという経緯と宮内庁。
山本:宮内庁審議官より9日に宮内庁長官が「国の大小や懸案の有無等に関わらず、等しく各国と交流し親善を深める」という趣旨を説明し、官房長官からの申し出をいったん断ったと説明。
山本:ここから議論がスタート。これまでのやり取り、国旗掲揚の理由、憲法上のこと。
世耕:私は発言を求め、習副主席が「実務訪問賓客」として閣議了解された経緯と、国会周辺に中国国旗を掲揚した判断の理由。を質問。
山本:元総理からの働きかけがあったかは分からないが、官邸からの要請で中曽根元総理に1ヶ月ルールを説明したのは事実。中曽根元総理は了解したと回答。
世耕:外務省は「12月7日前後に、官邸から中曽根元総理に対して「1ヶ月ルール」を説明するように指示があった。中曽根氏は「了解した」と回答した」と説明。
山本:実務訪問賓客に確定した経緯。公式実務賓客は閣議決定は要らない。同じ時期にウルグアイの大統領が来日していたのに中国の国旗だけ街路旗を掲揚したのは外相の決定。
世耕:外務省「通常、実務訪問賓客には街路旗を掲揚はしない。今回は日中関係の重要性に鑑み、外務省の判断で掲揚した。外務大臣まで決裁している」
山本:憲法上の質問への回答。宮内庁は公的行為であると。 中国国旗掲揚は岡田外務大臣が決めたと言うことが判明。
山本:トルクメニスタン大統領は公式賓客なので街路旗を掲揚していると外務省。
世耕:同時期に訪問していたウルグアイ大統領も「実務訪問賓客」となっていたことが判明。
世耕:12月7日の段階で中曽根元総理は「1ヶ月ルール」を説明され、了承していたことが判明。中曽根元総理はごり押しはしていないことが分かった。
山本:これまで1ヶ月ルールの例外はあるかとの質問。ウルグアイの旗は掲揚せず、中国の旗を掲げた理由をもう一度聴きたいとも。
山本:実務賓客でも旗を掲揚するケースはある。外務大臣が決めた。昨年の米大統領と今回の中国。
山本:宮内庁からの回答。1ヶ月ルールの例外はタイのみ。スマトラ島の大地震のために1日だけ短かったことはあったと。
世耕:1ヶ月ルールを説明されて納得しているのだから、中曽根元総理の働きかけで引見が実現したとの前原大臣の記者会見での発言は不正確だ。大問題だ。
山本:山本一太も質問。中曽根元総理が1ヶ月ルールの例外を作って総理への会見を実現せよなどと要請するはずがない!説明に行けと言われた経緯を詳しく教えて欲しい。 l
山本:外務省の回答。官房長官から外務省に中曽根元総理に説明するようにとの要請があった。なぜ説明に行かなかったのか、理由は言われなかった。
山本:前原大臣の発言が不正確だったら大問題だという意見が続出! lin
山本:あ、そろそろ行かないと。(無念!) 午後5時から都内某所で田原総一郎氏に会う。残りの中継は参議院の盟友に任せた。
世耕:外務省、宮内庁の説明を整理すると、7日に官房長官から宮内庁長官に要請があったが宮内庁は断り。9日に中国大使から官房長官に要請。10日に再度官房長官から強い要請で宮内庁長官はやむを得ず受けた。
世耕:天皇陛下は外国賓客を引見する際には、事前の勉強に大変な時間を割かれるとのこと。1ヶ月ルールはこの準備が陛下のご健康に与える影響を考慮して決められたもの。 l
世耕:中曽根元総理が「1ヶ月ルール」を聞いて、ごり押しするはずがないと思っていたが、その通りだった。前原大臣はどう説明するのか?


直滑降レポートを応援していただける方は、blogランキングへ

山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」無料配信中!