2009年11月26日:パート3

 間もなく午後(夜の)6時。 議員会館事務所で夕食を済ませた。(ふう) 午後に行われた参院の「与野党国会対策委員長会談」は合意に至らなかった。 民主党は得意の「委員長職権」で委員会をセットし、自民党欠席のまま「給与法と条約3本」の趣旨説明を行った。 明日も強引に委員会を立て、法案と条約の質疑、採決を強行するとのこと。 え? もちろん、自民党は「手続き無視の委員会」には出席しない!(キッパリ) まあ、これ以上、詳しいことは書いても仕方がない。 国民は与党と野党のどっちが悪いかなんて興味がないもの!(ガクッ)

 ひとつハッキリしたこと。 それは、与野党理事の協議や合意がなくても「数の力で法案を成立させる」という参院外交防衛委員会の「新しい文化」がすっかり定着したという事実だ。(パチパチパチ) もっとも「政府と党の一元化」(内閣への権限集中)を唱える小沢政権じゃなくて鳩山政権の下では、委員会審議は軽視される。 ましてや、参議院は無用の存在と見なされているかもしれない。

 昨晩から「官僚という生き物」について考えている。 次の3冊の本を同時に読み進めている。

「公務員大崩落」(中野雅至著:朝日新書)
「実は悲惨な公務員」(山本直治著:光文社新書)
「日本国の正体」(長谷川幸洋著:講談社)

 「公務員大崩落」はスゴく面白い! 「官僚の視点(=本音)」を理解するための情報が満載だ。 著者の中野氏は「イギリスを真似た民主党政権の政治主導体制は失敗する」と指摘する。 「イギリスと日本は違う。その違いを考えずにイギリスモデルをそのまま日本に持ち込んでも拒絶反応を起こす可能性が高い」という理由で。 説得力のある分析だと思う。

 「実は悲惨な公務員」には、「公務員にもコスト感覚はある。それでも無駄な予算が減らないのは『計画経済至上主義』があるからだ」という一節がある。 個々の無駄遣いを削減していくのも大事だが、こうした根源的なものを叩かないと根本的な解決にはならないということだ。

 「日本国の正体」では「増税バトルにおける財務官僚の見事な変わり身」が描かれている。 ページをめくりながら、「国際協力銀行の分割」をめぐる財務官僚との戦いが頭を過った。 山本・武見連合軍VS財務省という構図だった。

 気がつくと、午後6時45分。 そろそろ目的地に向かわないと。 あ、ワイシャツの袖のところがすり切れている!(恥ずかしい!) このお気に入りのブルックス、もう寿命だ、な。(ガクッ) 
 

直滑降レポートを応援していただける方は、blogランキングへ

山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」無料配信中!