2009年11月11日

 午前(朝の)7時50分。 東京の部屋でパソコンを起動させた。 今日は午前10時30分から「国会対策委員会・各委員長・理事による打ち合わせ」、午前11時30分から「新世代保守を確立する会」の第1回会合、午後1時30分から「外交防衛委員会・理事懇談会」と続く。 

 本日スタートする「新世代保守を確立する会」が様々な憶測を呼んでいるようだ。 誤解のないように言っておくが、これは「執行部にクレームをつける」みたいな集まりではない!(笑) 政策を勉強する会だ。 目的は「健全な保守の理念」を再構築し、それを踏まえた様々な政策を発信すること。 それは(むしろ)「谷垣禎一総裁を支える」ことに繋がると考えている。

 発足メンバーは約10名。 「会の趣旨」が誤って伝わらないように仲間と相談して人選した。 複数の前衆院議員も(オブザーバーという形で)参加する。

 え? 先の自民党総裁選挙で「河野太郎氏」を応援した議員が多いじゃないかって?! それは自然でしょう。(笑) 存亡の危機に瀕した自民党が「どんな旗を掲げるべきか」について、もともと考え方が近かったのだ。

 念のためにもうひとつ。 この勉強会は、誰か「特定の政治家」を(ポスト谷垣の)総裁候補に擁立するために立ち上げたわけではない! あくまで「自民党の新しい理念」を創るという趣旨で集まったのだ。 そこから何が生まれて来るのか? それはまだ分からない。

 自民党は(息がつまりそうに見える民主党と違って)「オープンな政党」だ。 与党時代だって(党の正式機関の他に)若手やベテランによる様々な勉強会が次々に立ち上がっていた。 あらゆる場所で自由に意見を戦わせる。 そこが自民党の活力の源であり、最大の強みだった。 

 ましてや、今は野党なのだ。 与党時代より「お茶目」にやっていいはずなのに「とても縮こまっている」ように見える! ちょっと何かやっただけで「あれは反執行部だ!」みたいに決めつける「小沢幹事長的思考(?)」はそろそろやめたほうがいい!

 「新世代保守を確立する会」の趣意書は次のとおり。

       ー新世代保守を確立する会(NBC)趣意書ー

背景:

 先の総選挙で自由民主党は歴史的な大敗を喫し、野党に転落した。我々自民党は「国民の厳しい審判」を真摯に受け止め、党再生のための苦難の一歩を踏み出さねばならない。そのためには血の滲むような努力と過去の成功体験を捨て去る覚悟が求められる。
 
 この試練を契機に徹底的な党改革を断行し、政党としての「新しいメッセージ」を発信出来なければ、自民党の「歴史的役割」は消滅する。存亡の危機にある自民党を立て直し、再び国民の信頼を得て政権を奪還するためには「保守政党としての新たな理念」を再構築する必要がある。

目的:

 55年体制の下で自民党が掲げたのは、自由主義、資本主義という理念だった。「軽武装経済重視路線」に沿って日米同盟を堅持し、共産主義に対抗するという点でも、社会党を始めとする野党とは明確な対立軸があった。  
 
 ところが、東西冷戦が終結し、自民党と他の野党との違いが曖昧になった。事実、冷戦終結後の社会においては「自民党とは何をやる政党なのか?」という問いに対して「政権与党である」としか答えられない状況が続いていた。野党になった(=政権与党でなくなった)今、「自民党の存在意義」を改めて問い直す必要に迫られている。

 自民党の新しい理念や価値観とは何か?我々は、その答えがこれまでも自民党の旗印だった「健全な保守」の理念を時代に合わせて再構築した「新たな保守主義」であると確信している。 

 民主党は政府が国民から資源を吸い上げ、集めたパイを切り分けて国民に分配するという「増税を伴う大きな政府」を指向している。極めて社会主義的色彩の強い政党だ。これに対して「保守の政党」を標榜する我々自民党は、公平かつ健全な競争を通じて経済を活性化させ、国際競争力を高め、あらゆる政策を動員して経済を成長させるという成長戦略を重視する。

 自民党は小さく効率的でかつ温かい中央政府を打ち立てると同時に、徹底的な地方分権により「地域のことは地域で決められる」地方を作らねばならない。日本の伝統文化を大切にしつつ、豊かで安定した国民生活の実現を目指す。加えて、世界の平和と安定のための応分の負担を厭わず、日本独自の貢献を続ける。これこそ、自民党の政策であるべきだ。

 我々はこうした「国のかたち」を念頭に、新しい時代に合った「新世代保守」の理念を創造することが、自民党を復活させる唯一の道だと考えている。「新しい保守主義」の下で党改革と世代交代を実現させ、自民党を「再び国民の信頼を得られる」政党に生まれ変わらせる。このプロセスを通じて健全な2大政党制を確立することが日本と日本国民のためになると固く信ずるものである。以上、基本的考え方に基づいて、今般、「自民党再生の志」を共有する同志相集い、本会を設立することとする。

主な活動:

1.「新世代保守」の理念と政策を確立する。
2.自由民主党のあるべき姿、拠って立つべき基盤を追求する。
3.聖域なき党改革を推進する。
4.政権奪還に向けた政権構想の策定、政策力の強化を図る。
5.新たな理念に基づく政策、党改革等の提言発信を行う。
6.以上を具体化するための研究会及び地方セミナー等を精力的に実施する。
7.その他


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