2009年10月18日:パート2

 今回の衆議院選挙は「保守王国」と呼ばれて来た群馬県においても、自民党の歴史的敗北に終わった。 以前のブログにも書いたが、自民党の支持基盤は急速に弱まりつつある。

 群馬の自民党に残された希望は次の3つ。 小選挙区で2人、比例区で1人の大物現職が当選を果たしたこと、群馬県議会を含む地方議会で自民党が優位を保っていること、地方組織が民主党よりしっかりしていることだ。 が、民主党政権が当分の間続くことを想定すると、「地方議会と地方組織」における自民党の強みは「あっという間に失われていく」と考えたほうがいい。

 「4人の総理」を誕生させた政治のメッカ、群馬県の政治基盤を支えて来た自民党県議団の皆さん! 「今回の県連会長選挙は前例を踏襲すればいい!国会議員同士の話し合いで決めてくれれば従う!」なんて絶対に言わないでください、ね!!

 自民党県議の皆さん! 前述したように、群馬の自民党の最後の望みは「県議会を含む地方議会の層が量・質ともに厚い(=老・壮・青に逸材が揃っている)」ということです。 民主党が衆議院選挙の余勢をかって矢継ぎ早に攻勢をしかけて来ることは必定。 自民党系の現職首長のいる選挙には民主党の推す対抗馬を立て、自民党県議がほぼ独占する1人区には民主党候補を擁立し、すでに民主党現職のいる複数区にも「2人の候補者」を出馬させる可能性があります。 今の流れだと、次の県会議員選挙で各選挙区の民主党現職の票が大きく伸びることは避けられない状況だと思います。

 釈迦に説法ですが、来年の(9ヶ月後の)参院選挙が「厳しい戦い」になることは間違いありません! 衆議院選挙のデータ、現職候補のこれまでの得票の経緯等から「群馬県でも民主党が勝つ」と分析しているマスコミ関係者もいます。

 万が一、来年の参議院選挙で「群馬地方区」を落とすような事態になったら、翌年の「地方統一選挙」でも大きく後退し、「自民党が県議会の過半数を失う」という「最悪のシナリオ」に陥ってしまいます。 「地方議会と地方組織の優位」という「最後の強み」を失ってしまったら、4年後の衆議院選挙(恐らく衆参ダブル選挙)で「3つの小選挙区を奪還する」という目標は達成不可能になります。

 すなわち、来年の参議院選挙では(何があっても)「中曽根弘文前外務大臣の議席」を死守しなければなりません! そのためにはあらゆる機会を通じて自民党の政策や理念をアピールし、「反転攻勢の戦略」を矢継ぎ早に打ち出していく必要があります。 「衆議院選挙での惨敗」を総括することもなく、漫然と(同じやり方で)県連会長を決めるようなことをやっていたら、「民主党の台頭」を食い止めることはとても出来ません! 県民(有権者)からは「何の反省もない!やっぱり自民党は変わらない!」と言われてしまいます。

 事実、(以前のブログでも触れたように)衆院選挙で惨敗した茨城県でも、大分県でも、「県連会長選挙・公選規定」を作って「1人1票の党員投票選挙」を実施しようと試みました。 「今までのやり方を変えないと自民党の再生はない!」という危機感からの動きだったと思います。 が、結局、この2つの県連で「党員投票」は行われませんでした。 立候補する人が一人しかいなかったことがその理由です。 要は、「国会議員も県議も党員も同じ1票」という開かれた党員選挙で県連会長を決めたケースは(私の知る限り)まだ一度もないということです!

 昨日のブログで紹介した「山本私案」では、「国会議員と県会議員は会長選挙に無条件で立候補出来る」としています。 一般党員に関しては「現職の国会議員、県会議員(元職でも可)、地域支部長のうち、5名以上の推薦を得たもの」と規定しました。 選挙前に公選規定を作った宮崎県連や大分県連に比べたら、かなり「低いハードル」だと思います。

 自民党県議団の皆さん! 仲良しの「チーム7」(1期生)の皆さん! バイタリティーと行動力に溢れた2期生の皆さん! そしてベテランの皆さん! 戦後の自民党の歴史を作って来た群馬県で「初めての県連会長公選」をやろうではありませんか! このままでは(大袈裟でなく)「座して死を待つ」みたいな状況になりかねません。 存亡の危機に直面している「自民党復活のシナリオ」を群馬県から内外に発信しましょう!! ぜひとも、県連会長公選を支持してください!!

追伸:自分は「言葉の力」を信じている。 「信念を吹き込んだ言霊」が世の中の流れを変えることだってあるのだ。

 
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