2009年9月22日:パート6

 午後(夜の)9時40分。 東京の部屋。 四谷付近のトンカツ屋で夕食を済ませ、1時間ほど前に帰宅した。 テレビのニュースは(当然のことながら)鳩山政権一色だ。 自民党総裁選挙の報道はほとんどなかった。(ガクッ!) まさに「野党の悲哀」というヤツだ。(別にガッカリしていないけど!)
 
 福島県(郡山市)の演説会場は野外。 ホテル内のホールで開催された盛岡市の演説会と同様、3人の候補者の演説の後で、参加者との質疑応答の時間が設けられた。 「集団的自衛権をどうしたらいいと思うか?」「選挙の敗北はマニフェストが影響。今後、自民党はどんなマニフェストを作るべきだと考えているか?」「総裁選挙で約束したことを、どうやってスピーティーに実現していくのか?」 演説と同様、質問に対する答えも「河野太郎候補」の回答が最も簡潔で明快だった。 回りの人がそう話していたもの!(ニッコリ)
 
 郡山のスピーチで河野太郎氏が言った。 「じっと我慢していれば、振り子が戻るように自民党に支持が戻って来る。そう思っている自民党議員がいかに多いか。そのことに危機感を感じている。一歩間違えたら、今回の総裁選挙が自民党の最後の総裁選挙になってしまう可能性さえある!」と。 100%、同感だ。
 
 たとえば、来年の参議院選挙のことを考えてみよう。 「鳩山由起夫内閣」の支持率は7割。 「与党民主党に吹いた追い風」はそんなに簡単におさまらない! 内閣には岡田克也外務大臣、前原誠司国土交通大臣、長妻昭厚生労働大臣、原口一博総務大臣といった民主党のスター政治家が顔を揃えた。 しかも、副大臣クラスは次世代のエースでガッチリ固めている。 こうしたプレーヤーが山積する問題に取り組む姿が連日、マスコミで報道されるのだ。
 
 国民から喝采を浴びようが、失敗して批判を浴びようが、参議院選挙までの10ヶ月間、鳩山民主党は「メディア・ジャック」を続けるだろう。 「民主党に対する国民の関心」(=与党の存在感)は高まることはあっても、下がることはない! そうした状況のまま、参議院選挙に突入する。
 
 「野党」に転落したことで、業界団体や経済界は与党(民主党)に擦り寄っていかざる得ない! 地元の首長との距離感も変わる。 労働組合が引き続き民主党を支援するのに加えて、連立を組んで来た公明党との選挙協力も今までのようにはいかなくなる! 
 
 いざ選挙となれば、岡田外相、前原誠司国土交通相、長妻昭厚労相等が選挙区に応援にやって来る。 こうした現職の大臣に対抗出来るスター政治家が、今の自民党にいるだろうか?!
 
 え? これから鳩山内閣の閣僚や副大臣クラスに様々なスキャンダルが発覚するって?! そこを徹底的に突いていけば、民主党の人気は凋落するって?! たしかに野党だからこそ、攻めやすくなる部分はある。 が、しかし、攻撃されるのは「野党から与党になった民主党」ばかりではない! 「与党から野党になった自民党」こそ、鳩山政権の標的になるのだ!!
 
 よーく考えてみて欲しい! 戦後日本の政治史の中で初めて起こった(本格的な)「政権交代」なのだ。 これまで政府与党が独占していた「霞ヶ関の情報」はすべて鳩山官邸に集まる。 自分が民主党の幹部だったら、官僚の持つ情報を基に自民党有力者の醜聞を徹底的に洗い出す! ましてや、相手はあの小沢一郎幹事長(=民主党の闇将軍)だ。 
 
 たとえば、この政治家が職務権限を使ってこの施設をここに誘致していたとか、あの議員が政府にこんな圧力を加えていたとか..。 野党自民党は(与党民主党から)きっとこの種の攻撃を受ける! そんなことも想像出来ないのだろうか?!
 
 「まずは参議院選挙に勝って...」などと軽々に言わないでもらいたい! 尋常なやり方で次の参議院選挙を勝ち抜けるわけがない!!(キッパリ) 
 
追伸:ある省庁の役人が民主党の某若手議員にこんな告げ口をした。 「官僚出身のあの自民党政治家は私の部下でした。が、当時からとにかく女癖が悪い。女性問題でクレーム処理をさせられたこともありました。とんでもない軽い男です!」 霞ヶ関は恐ろしい。 こんな情報まで平気で外に出すんだから!(ふう)
 
 
直滑降レポートを応援していただける方は、blogランキングへ

山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」無料配信中!