2009年9月20日:パート4

 午後(夕方の)4時15分。 関西空港から東京に向かう飛行機の中でパソコンを引っぱり出した。 右隣には平将明衆院議員、通路を挟んで2つ後ろの席には世耕弘成参院議員が座っている。 
 
 午後12時30分からJR和歌山駅前で自民党総裁選挙の3人の候補による「街頭演説会」が開催された。 高速道路で事故があったために、谷垣禎一候補と西村康稔候補の到着が大幅に遅れた。 2人の到着を待たずに、河野太郎候補が1人で演説を始めた。 途中で2人の候補者が合流。 河野太郎候補、西村康稔候補、谷垣禎一候補の順でマイクを握った。 自民党街宣車のすぐそばに立ち、候補者を見上げながら、(政治記者のように)メモを取った。
 
 ひとことで言うと、河野太郎氏と谷垣禎一氏の考え方は明らかに違う。 そこには「明確な対立軸」があった。 西村氏と谷垣氏の主張の違いは分からなかった。 もっとハッキリ言うと、同じベクトルの線上に位置しながら、谷垣氏のスタンスは西村氏よりずっと具体的で、明確で、説得力があった。 今回の総裁選挙は「河野太郎VS谷垣禎一」であることを再確認した。
 
 「谷垣禎一元財務大臣」の演説にはメッセージがあった。 自分とは意見の違う点も多かったが、自らの強みを最大限に生かしたパフォーマンスだった。 「排除の理論」(=世代交代論)を批判して党内の結束を訴え、家族や地域の絆を大切にする保守の原点に戻るべきだとアピールした。 「地域に分け入って」地方の声に耳を傾け、それを踏まえて与党民主党の論戦を挑む決意を示した。 「民主党のバラマキ政策は破綻する!」という意味の発言もあった。 「スタイルの政治」ではなく「地道な政治」が必要だと締めくくった。
 
 が、しかし、谷垣総裁では(残念ながら)「自民党の古い体質」を刷新することは出来ない! そのことも再確認した。
 
 あ、シートベルトのサインが点灯した。 この続きは次回のブログで。
 
 
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