2009年9月13日:パート2

 昨年の自民党総裁選挙には「5名の候補者」が(20名の推薦人を集めて)立候補した。 スター性の石原伸晃氏、女性初の総裁候補になった小池百合子氏、政策の与謝野馨氏、発信力と説得力の石破茂氏、そして総裁(総理)になった麻生太郎氏。 いずれも、実力と実績を兼ねそなえた政治家だが、この5人には、ひとつ共通点がある。 全員が「権謀術数を駆使する策士型」ではないということだ。 言い換えると、5人とも「直球で勝負するタイプ」だ。
 
 以前にもこのブログに書いた。 政治は人間が織りなすドラマだ、と。 どんなに優秀で、どれほど仕事が出来ても、「計算高くて、要領よく立ち回ることばかり考えている政治家」は誰からも担がれない! これを「自民党総裁選挙の法則」と呼ぶ。(笑)
 
 自分は(自身が不器用なだけに)「まっすぐな政治家」が好きだ、な! 「損得」ばかりを考えて「立ち位置」が定まらない議員は、どんな局面でも(旗色が悪くなると)必ず逃げる! ましてや、一度断言したことを平気でひっくり返す政治家なんて、仲間の信頼を得られるはずがない!!(キッパリ)
 
 何度も言っているように、今回の総裁選挙では「勝てる可能性のある候補者」(=現実に総裁を狙えるチャンスのある議員)を推したいと思う。 え? 「総裁選挙の法則」は今回も働くのかって?! 当然でしょう。 「20名の試練」を克服して立候補する候補者は、全員が「まっすぐな人物」に違いない!!(ニッコリ)
 
追伸:
1.政治家は「人間観察と損得計算」のプロだ。(笑) 姑息な計略やウソは通用しない! 「20名のハードル」を超えられるかどうかは、(候補者本人の魅力に加えて)「応援する議員たち」がどれほどの熱意と覚悟を持っているかにかかっている。

 たとえば、「推薦人はとても集まりそうにないが、とりあえず(応援団として)自分の存在感を示すためにマスコミ向けにぶち上げておこう!」とか、「総裁選挙に勝つ自信はないが、擁立することに意味がある!」とか、(そんな考えで候補者擁立に動いている政治家は1人もいないと分かっているが)「応援する側」に少しでもそんな気持ちがあったら、「20人の壁」は絶対に突破出来ない! 政治家は「他人の真理を読む」のが仕事なのだ。(ニヤリ)
 
 「若手・中堅から誰かを総裁レースに立てなければならない」から動くのではない! ボロボロになった自民党を立て直すために「この政治家を総裁にしなければならない!」と信じるからこそ、奔走する。 そして擁立出来れば、必ず勝てる! いや、勝つ!! 「その確信」がなかったら、(新人だろうがベテランだろうが)「一国一城の主」の心を動かせるはずがない!!

2.先ほど、新聞記者から電話があった。 「本日、谷垣禎一氏が立候補を表明したことに対する受け止めを聞かせて欲しい!」とのことだった。 次のような趣旨のコメントをしておいた。 「谷垣さんは実績も人望もある尊敬すべき政治家。自民党総裁としての資格は十分ある。が、存亡の危機に立たされている今の自民党には党のイメージを変えられる斬新なリーダーが必要。自分は違う候補者を応援する!」と。


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