2009年6月15日:パート4

 マスコミ数社による「最新の世論調査」によれば、今回の「鳩山邦夫前総務大臣の辞職」を促した麻生総理の判断を「評価する」と答えた人が約2割、「評価しない」と答えた人が約6割という結果になっている。 しかも、麻生内閣の支持率が(平均で)7ー8ポイント、低下した。 地元のある支持者は、「一太さん。支持率が落ちたのは、麻生さんの決断が遅いというイメージになっちゃったことが原因だよ!」と話していた。
 
 この「データ」を見る限り、国民は(現時点で)鳩山前総務大臣の立場を支持しているという結論になる。 麻生総理が、何故に「過去3回の総裁選挙で選対本部長を務めてくれた盟友」を切るという「苦渋の決断」をしなければならなかったのか?! それは総理自身の口から説明してもらうしかない! 麻生首相が誠実に、論理的に話しかければ、有権者はきっと理解してくれるはずだ。
 
 昨日、あるテレビ番組を見ていたら、「この西川社長の人事問題で鳩山前大臣の人気が爆発して政局のキャスティングボードを握るかもしれない!」とか、「鳩山新党結成もあり得る!」みたいな話で盛り上がっていた。 え? 鳩山前大臣が自民党で今、一番人気のある政治家だって?! 本当にそうか...なあ?!!
 
 「かんぽの宿」問題が起きて以来、鳩山邦夫氏がメディアの注目を集めていること、鳩山前大臣の「株」(人気)が上昇していることは間違いない。 本人が「チャーミングな人柄」であることも事実だ。 が、しかし、政局を左右するほどの「鳩山ブーム」が起こっているかというと、そうでもない気がする。
 
 たとえば、鳩山前大臣が自民党を離党して「新党」を結成し(その可能性は低い気がするが)、そこに加われば「当選可能性が飛躍的に高まる」ほどの「鳩山現象」が世間を席巻しているのだろうか?! そこらへんのところは、(今週末に地元の反応を見ないと)ハッキリ分からない。 ひとつ分かっているのは、衆議院選挙前の「鳩・鳩の兄弟連携」なんて考えられないということだ。 そりゃあ、そうでしょう。 300の小選挙区の大部分で「自民党と民主党の公認候補」が対峙しているのだから!
 
 それはともかく、現在の「鳩山人気」は、少なくとも「郵政民営化選挙」の時の小泉総理や人気絶頂だった頃の安倍晋三官房長官の域までは到達していない! もっとも、鳩山前大臣に限らず、全盛期の「小泉・安倍コンビ」のように「応援に入る度に群衆が発生し、選挙の趨勢を動かすインパクトを与えられる」政治家なんて、どこを探しても今の自民党には存在しない!(ガクッ!) 
 
 テレビ番組で2回続けて「麻生総理の決断は正しい」(=西川続投を支持する)と主張した。 予想に反して、事務所に寄せられた苦情は4、5件だった。 全盛期の「田中眞紀子外相」をちょっぴり批判しただけで、「何十ものメール」が押し寄せた状況とは(今のところ)明らかに違う。 そう。 田中外相の更迭によって、小泉内閣の支持率は(一時的に)20ポイントも急落したのだ。
 
 あ、お湯が沸いた。 熱い紅茶を一杯飲む。 この続きは「鳩山総務大臣の辞任騒動:その3」で。
 

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