2009年3月1日:パート4

 麻生総理の側近グループ、又は「次の選挙は麻生内閣で戦うべきだ」と主張する人々は、「麻生内閣の政策に異論を唱える政治家はけしからん!」「党内に不協和音があるから政権の支持率が下がる!」「自分たちだけいい子になろうなんて卑怯だ!」などとおっしゃっている。 
 
 「麻生総理で次の選挙を戦うしかない!」と主張している方々の発言が、6ヶ月以内に行われる「選挙」に向けてどう変わっていくのか? そこは「直滑降」でしっかりと「追尾」させてもらう。 知ってますか? 表では「麻生首相を支えるしかない!」なんて明言している有力政治家の中にも、「夜の懇談会」では「違うこと」を言い始めている人々がいるってことを!(ムカムカ)
 
 「麻生内閣の『不支持率8割』(=支持率1割)という状況が続くとすれば、解散総選挙を任期満了の9月まで引っ張るのは無理だ。どこかで必ず究極の選択を迫られる!」 ずっとそう言って来た。 今でもその考えは変わらない。 が、万が一、任期満了選挙という事態になれば、その時は堂々と「自民党総裁選挙」を実施することになるだろう。 「総裁の任期切れ」に伴う選挙ということなら、「予備選挙の導入」も含めた「新しい形の総裁選挙」(国民参加型のリーダー選び?)をやるべきだとも思う。
 
 これに対して、「総裁の任期が切れる」(=衆議院議員の任期が終わる)9月の前に(何らかの形で)麻生内閣が退陣し、新しい党のリーダーを選ばざる得なくなった場合には、総裁選挙を極力、「短期間のレース」にする必要がある。 いかなる理屈をつけようと、「次の総選挙の前に再び総裁の顔を替える」(3年間で3人も総理を交代させる)ということは、国民の「猛烈な反発」を招くからだ。 
 
 その点は覚悟しながら、たとえば、「各候補者が政策を発表した直後に自民党両院議員総会で(全議員の投票で)決める」とか、出来るだけ選挙のブロセスを短くする工夫が必要だ。 え? 「新たな首相」が早急に「組閣」をやり、そのまま衆議院を解散して選挙に突入するという流れになるのは当然だ。 もちろん、麻生首相自身が「衆議院議員の任期満了前に自らの手で解散総選挙に打って出る」というケースも(可能性は少ないが)あり得る。
 
 万が一、「麻生首相の退陣プラス総裁選挙」というシナリオになったとしたら、党内の「若手・中堅議員たち」はどう動くだろうか?! ひとつハッキリしているのは、その「総裁選挙」が「彼ら」にとって選挙前の「最後のアピールの場になる」ということだ。 自分が「若手衆院議員」だったとしたら、きっとこう考える。 
 
 「ふうむ。今回の選挙では知名度の高いあの候補者か、この候補者のどちらかが勝つだろう。多くの議員がどちらかの陣営に加わるに違いない。が、どちらの政策もピンと来ない。もっと大胆な路線を打ち出さないとダメだ!加えて、どちらの陣営についても、大人数の中で埋没してしまう。ここは既存の感覚に囚われない『新しい顔』を擁立して戦うほうがいい!それが自民党のイメージを上げることにもなる。そのキャンペーンの先頭に立つ自分も古い自民党ではないことをアピール出来る!」と。
 
 ただし、「彼ら」(若手・中堅議員たち)は(恐らく)「2つの問題」に突き当たる。 ひとつは「短い選挙期間の中でどこまで新しい政策と新しい自民党を有権者に訴えられるか?!」ということ。 「推薦人集め」の期間も恐らく数日。 「選挙」にエントリー出来なければ、「政策を発信するチャンス」はほとんどない! もうひとつは、「その『新しい顔』が本当に国民にアピールするかどうか?!更には、その政治家と一緒にキャンペーンをやることが自らの戦いにプラスに働くか?!」ということだ。 ここは「なかなか難しい判断」になるのではないかと思う。
 
 あくまでも「9月の任期満了前に総裁選挙があったら」という仮定の話だ。 が、いずれにせよ、「組閣直後に選挙をやる」という「動かせない戦略」から考えて、「国民にアピールしない政治家」「選挙の顔として機能しない政治家」が「次の首相」になることは考えられない! ただし、議席数が減ることは避けられない「次回の厳しい選挙」のダメージを最小化するという観点から選ぶのか、それとも野党になることも想定して、「党の立て直し」を担える人物を選ぶのかで、「候補者の顔ぶれ」は(多少なりとも)変わってくる可能性がある。
 
 「逆風の選挙」を「党のシンボル」になって戦える「知名度と発信力」を持った政治家は限られている。 とにもかくにも、「数名の有力候補」による戦いになるだろう。 それでも、「若手・中堅の一部」は(リスクを承知で)「違う候補者」(新しい顔)を立てるかもしれない。 そうだとしても、今回の場合、「第3の(第4の?)候補者」になるための必須条件というものがある。 それは、次の総理になる可能性の高い「有力候補」に負けないだけの「知名度」と「発信力」を兼ね備えた「強烈なキャラクター」でなければならないということだ。
 
 たとえば「肩書き」は立派でも、大して知名度のない政治家、どう考えても有権者に人気の出るタイプとは思えない議員、野心に燃えるその候補者(議員)だけが「知名度アップ」でほくそ笑んでも、応援した人々(若手議員たち)の選挙に何のプラスにもならない(=選挙区に応援に呼んでも何のインパクトもない)政治家が、単に「年齢が若い」みたいな理由だけで「擁立される」ことはあり得ない!(そんなことしても、応援する議員の側に何のメリットもないもの!) 自分はそう分析している。(ニヤリ!)
 
 さて、永田町の「応援男」(=山本一太)はどんな行動を取るべきだろうか?! 麻生総理が「捨て身の選挙」に打って出るなら、答えはただ1つ。 寸暇を惜しんで、全力で「同志の応援」に飛び回る。 仮に(「総裁任期切れ」の前でも後でも)「総裁選挙」に突入した場合は、「誰」を推したらいいだろうか?!(自分で言うのも何だけど、こうと決めたら後先も損得も考えない!応援団としては強力な戦力だ!(笑)) 「誰」と一緒にどんな「旗」を立てたらいいだろうか?! 確かなのは「いかなる状況下でも直滑降を貫く」という一点だ。 よし! ようやく「政局の政治家」の出番がやって来た!! ブルブル!!(武者震いです!)
 
追伸:地元の支持者から、時々、叱られる。 「一太さん、あまり自民党が選挙に勝つためにはとか、選挙があるからこうなるとか言わないほうがいい!それはあくまで自民党の都合であって、我々には関係ないんだから、ね。」

 なるほど、そのとおりだと思う。 重要なのは「この国の繁栄と安心をどう守るか」であって、「自民党が政権の座にいられるかどうか」ではない。 実際、自分は一貫して「堂々と国民に信を問うべきだ。その結果、自民党が負けたら潔く下野すればいい!」と主張して来た。
 
 が、しかし、「政党」が「選挙に勝つ」ことを目指すのは当然だ。 「民意」を得られなければ、「党の政策」は実現出来ない。 加えて、自分には「自民党というより、日本の将来のためにどうしても勝ち残ってもらいたい!」と心から願う「仲間たち」がいる。 選挙に有利だとか不利だとかいう理由で政策や信念を曲げてはいけないと思う。 が、しかし、選挙で当選しなければ、政治家として「政策や理念を実現する」道が閉ざされてしまう!! 
 
 
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