2009年1月3日

 間もなく午後(夜の)6時。 東京の部屋でパソコンのキーボードを操作している。 「金融大崩壊ーアメリカ金融帝国の終焉」(水野和夫著:NHK出版)は、予想以上に面白かった。 「アメリカ金融帝国」の誕生から崩壊に至る経緯とその理由、帝国終焉後の世界についての分析は、実に分かり易くて説得力がある。 
 
 「水野和夫氏」の指摘によれば、2008年9月にアメリカ新自由主義の旗印だった「5つの投資銀行」すべてが事実上消滅した時点で、米国の「金融帝国」(=アメリカ投資銀行株式会社)は終焉を迎えたということになる。 なるほど、深刻な問題は「アメリカ投資銀行株式会社」と「日本輸出株式会社」が「表裏一体」の関係だったことだ、な! 米国が「主役の座」を降りた「無局化」の世界では、一体どの国が(誰が)「グローバル化から後戻り出来ない国際社会」を引っ張ることになるのだろうか?!
 
 「水野和夫氏」が考える「日本経済の生き残る道」を含めて、少し意見の違うところやよく分からない部分がある。 近いうちに、水野氏に直接会って疑問をぶつけてみよう! どこかのテレビの討論番組(「朝まで生テレビ?」)でお目にかかったことがあるが、とても感じのいい人だった。
 
 さて、10分ほど前に、「クルーグマンの視座」(ポールR.クルーグマン著、北村行伸訳:ダイヤモンド社)の第1章「アメリカ経済に奇跡は起こらない」を読み終わった。 この本は、2008年のノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン・プリンストン大学教授が「ハーバード・ビジネス・レビュー」に書いた経済論文と本人のインタビューで構成されている。 
 
 クルーグマン教授は、米国で「高成長がなお続く」という「ニューエコノミー論」が華やかりし頃(1997年)に、すでにその「理論的欠陥」を批判している。 ここらへんはやっぱりスゴい! 第2章「国の経済は企業とどう違うか」に進む前に、「違うタイプの刺激」で頭脳を少しリラックスさせないと。(ふう) 「許容量の小さな頭」だけに、「難しい本」ばかり読んでいると気持ちが悪くなるんです!(笑) そう「読書」にはバランスが必要だ。
 
 え? 何を読むのかって?! 金融・経済関係の書籍と一緒に書店で買った「2冊の漫画」だ。(ニッコリ!) 1冊目は「ビックコミックオリジナル」に連載中の「PLUTO(プルートウ)」(浦沢直樹X手塚治虫)の第6巻。 2冊目は「月刊少年マガジン」に連載中の「海皇紀」(川原正敏)の38巻だ。  
 
 「麻生総理」が「漫画好き」なことと、「漢字を読むのが苦手」なのは別の話だと思う。(苦笑) ましてや、日本の「マンガ」が持つ深さや影響力とは「無関係」のことだ。 漫画「PLUTO」の原作(?)となった「鉄腕アトム『地上最大のロボット』」を書いた「手塚治虫氏」は、日本が世界に誇れる「天才の1人」だと確信している。
 
 ハイハイ、そろそろ夕食の時間でした。 家で作って食べる? 昨日、姉からもらった「お赤飯」も残ってるよ。 外で「温かいうどん」を食べるのもいいと思うけど。 
 

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