2008年12月8日:パート6

 90年代の初め、ニューヨークにある某国連機関の本部に出向していた頃のこと。 別の国連機関でブイブイ言わせていた「ある幹部職員」がいた。 とても優秀で、出世街道を驀進していたが、なぜか「いい噂」を聞かなかった。 「頭の回転は早いが、狡猾で、嫉妬深くて、目的のためには平気で他人を足蹴にする人物だ!」 そんな話があちこちで囁かれていた。
 
 ある日、かつて「この人物」の下で働いていたという国連スタッフとオフィス近くの「中華料理屋」で昼食を食べた。(当然、苦手の英語メシだ!(笑)) 「鶏肉とカーシュナッツ」の皿をつつきながら、国連の同僚が腹立たしそうに言った。 「あの男(国連幹部)が部長を務めた部署は、彼が別の場所に移動する(昇進する)度に消滅している。自分だけが生き残れれば、部下はどうなってもいいと考えているタイプだ。当然、これまでアイツが所属していた部署のスタッフ(部下)からは蛇蝎のように嫌われてるよ!」
 
 「あの男について特に忘れられないのは...」 同僚のスタッフが中国茶をゴクッと飲みながらこう続けた。 「00局にいた時のことだけど、ある問題で彼と彼の部下2人がちょっとしたスキャンダル(会計上の問題?)に巻き込まれた。本来なら上司であるあの男が最も責任を問われるべきなのに、2人の部下だけが批判の矢面に立たされ、処分を受けた。仲間を売って、自分だけがするりとトラブルをかわしたんだ。あの時にはめられた00なんて、『絶対に忘れない!いつか全てを暴露してやる!』と今でも怒っている!」
 
 その話を聞きながら、「なるほど、出世は早くても、頭はよくても、人望がないわけだ!」と納得した。 結局、その「国連幹部」は「狙っていたレベル」まで到達することが出来なかった。 そりゃあ、そうだ。 「知識がある」とか、「要領がいい」とか、そんなことだけで「人心」は集められない。 こんなにネクラで、計算高いヤツなんて、「仕事以外」では絶対に付き合いたくないもの!(ウエ!)
 
 今日、ふと、この「国連幹部」のことを思い出した。 国連にも、永田町にも「様々なタイプの人間」がいる。 え? ただそれだけのことです!!(ニヤリ!)
 
追伸:なるほど、そういうことだったのか! どこの誰とどう繋がっているのかは知らないが、きっちり憶えておきますからね!!


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