2008年10月29日:パート2

 午前11時30分。 都内の某カフェの2階で早めのランチを済ませた。 午後から「幾つかのミーティング」をセットしてある。 午後(夜の)7時から板倉公館で行われる外務省主催のレセプションに顔を出し、その後は情報交換のスラローム。 午後(夜の)9時からは(久しぶりに)「妖刀の切れ味を持つジャーナリスト」(笑)に会う。
 
 昨日(10月28日)の毎日新聞の社説「バブル後最安値:政治不況を招いてはいけないー総選挙で信を得るのが近道だ」には説得力がある。 「直滑降」で発信して来た自分の意見とほぼ一致する。 現時点でもすでに「政治空白」なのだ。(苦笑) 麻生総理が持ち前の強いリーダーシップを発揮するためには「選挙で民意を得る」しかない。 それでこそ、初めて「本格的な金融・経済対策」が可能になる。
 
 自民党にとって「厳しい選挙」になることは避けられない。 が、自分は麻生首相がここで「捨て身の勝負」(10月末の解散)を決断すれば、「与党が勝つ」チャンスはあると考えている。 少なくとも、「次の時代に必要とされる政治家」は生き残れるだろう。 何度も言うように、麻生総理は「選挙を勝ち抜くための顔」として登場した。 いわば自民党の「最後の切り札」だ。 その麻生内閣で選挙に負けたら、潔く下野するしかないではないか! そう考えるのが普通だ。
 
 にもかかわらず(何度もこのブログに書いたように)、このまま麻生内閣の支持率がズルズル下がると何が起こるか? ついこの間まで「選挙の顔は麻生首相しかない!」などと叫んでいた議員たちの間から「麻生総理では選挙は戦えない!」という声が出て来るのは目に見えている。 事実、永田町界隈では「麻生首相の人気が回復しなければ、もう一度総裁選挙だ。新しい総理を作って直後に解散する!」などという話まで囁かれている。 え? 1年に2度も総裁選挙をやって総理をすげ替える?! そんなこと出来るはずがない!(苦笑)
 
 が、しかし、年内選挙の可能性は断たれた! というか、来年になっても「選挙を打つ」展望は開けない。 1ヶ月前に「直滑降」に書いた「最悪のシナリオ」に突入してしまった感がある。 党幹部の中には「追い込まれ解散」の可能性(=危険性)を察知している議員もいるはずだ。 一部の報道によれば(本当かウソか分からないけど)「麻生総理は(どんな状況になっても)政策重視で選挙をやらない意向を固めた」らしい。 そうだとすると、結局は「山本一太と党のベテラン政治家との政局観の根本的な違い」という問題に回帰する。
 
 「彼ら」は「内閣支持率がどんなに下がろうと、世論が解散に傾こうと、国会が空転しようと、総理が解散しなければ選挙はない!持久戦になれば民主党だって苦しい!任期満了までじっとチャンスを待つことだ」と主張する。 これに対して、山本一太は「国民世論がこれだけ政治に大きな影響力を与える時代にそんなことは出来ない!政権が国民の支持を失えば、どこかで必ず追い込まれる!」と見る。 どちらが正しいかは、そう遠くないうちに分かるはずだ。
 
 政権発足から1ヶ月。 ここまでの「歩み」を見る限り、麻生内閣のスターは「麻生太郎総理大臣」だけだ。 麻生内閣が「選挙管理内閣」なのか? それとも「本格論戦内閣」なのか? それはよく分からない。 ハッキリしていることは、与野党対決の国会で「すべての大臣」が厳しく真価を問われるということだ。 逆に言うと、「政治家冥利に尽きる」ってことでしょう?!(ニッコリ) が...ちょっぴり「嫌な予感」がする。 「チャッピーの尻尾」の点滅も止まらない!!
 
追伸:どんなに表面を取り繕っても、カッコだけつけて逃げようと思っても駄目だ。 「中身のない偽物」は必ず正体を暴かれ、厳しい評価に晒される。 「直滑降」の予言(言霊)はきっと的中する!
 

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