2008年9月25日

 昨晩、東京の部屋に辿り着いたのは、午後(夜の)11時。 野菜ジュースを一杯飲んでテレビをつけた。 「世界仰天ニュース」(日本テレビ)で「白血病と闘う中国の少女」のストーリーが取り上げられていた。(最初のほうはちょっと見逃した。)
 
 ほんの5分ほど(?)だったが、着替えるのを忘れて画面に見入ってしまった。 「お母さんが治療費を払えなかったら、あきらめるしかありません!」 涙を流してそう訴える16歳の少女の姿にとても胸が痛んだ。 目覚ましい経済成長を続ける中国。 経済発展の陰には「貧困と格差に苦しむ人々」がいる。
 
 舞台はオリンピック開催中の北京。 市内の大通りの両側に張り巡らされた「壁」の向こうに、華やかなオリンピックの雰囲気に湧く近代都市と「別の世界」があった。 中国政府が立ち退きを命じている「壁の裏」にあるのは、大半の住民が引っ越しを余儀なくされた「捨てられた街」だ。 半壊した建物の中に「この16歳の少女」が母親と弟と一緒に住んでいた。  
 
 田舎(河北省)の農村で暮らしていた少女(フナさん)は、4ヶ月前、母親に付き添われて北京市の病院に診察を受けにやって来た。 地元の病院では「突然の高熱」の原因が分からなかったからだ。 そこで「急性白血病」と宣告された。 そのまま入院したものの、治療費が払えずに病院を追い出されたという。 
 
 「医療保険制度」が整備されていない中国では、こうしたことは日常茶飯事。 フナさんは、月1回、放射線治療を受けなければならない。 が、しかし、治療費が高すぎて母親の収入ではとても払えない。 え? お父さんは7年前に事故で亡くなったって? 農業をやっているお母さんが一家(少女と弟)を支えているわけ、か。(ため息)
 
 きっと中国では「どこにでもある悲劇」のひとつに違いない。 が、(治療のため)頭を刈り上げ、マスクをつけたまま生活している16歳の少女の「知的な瞳」と「悲しい表情」が記憶に残った。 チラッと聞いたところによると、「彼女」に放射線治療を受けさせるための「ささやかな募金活動」が、(日本で)スタートする(した?)らしい。
 
 もう少し詳しく調べてみようと思って、「日テレNEWS24」のHPを呼び出してみた。 あ、あった。 この「五輪の『壁』の裏側で生きる少女」というニュースだ、な。(http://www.news24.jp/117124.html) 興味のある方は、ぜひ一度、アクセスしてみてください! いろいろ問題はあるけど、やっぱり日本は「いい国」だ。 皆さん、そう思いませんか?!
  
 
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