2008年8月2日:パート3

 間もなく午後7時。 青山近郊のカフェ(通称「一太の隠れ家」)でパソコンを起動させた。 本日は、朝から選挙区を回った。 今回の「内閣改造」に対する地元の反応を率直に書いてみたい。
 
 ひと言でいうと、「あまりインパクトがない!」という意見が大勢だった。 藤岡市の若手応援グループを立ち上げてくれた30代の2代目経営者の言葉がそのことを示している。 「内閣改造があれだけテレビや新聞で報道されているにもかかわらず、オレらの回りではあまり話題になってないんですよ!うちの社員も何も言わないし、ね。」 
 
 福田総理の支持者が多い70歳以上の方々は(当然のことながら)概ね「改造に好意的」だった。 「あまり派手な感じはしないけど、そこが福田総理らしい!」「やっと自前の内閣を作ったんだから、頑張って欲しい。なにしろ、福田さんはここ(高崎)が地元なんだから!」「福田首相は気の毒だよ。こんな大変な時期に総理を受けちゃって!」 
 
 これに対して、60歳以下の世代では(年代が下がるほど)「辛口のコメント」が多かった気がする。 「あんまり新鮮味はないなあ!」「派閥のバランスを取ったって感じだよな!」「偉い人たちに気を遣い過ぎたのかしらねえ?」「この内閣で選挙に突っ込んだら、野党になると思うな!」 高崎の青年団体メンバーからは、「野田聖子さんが大臣になったらしいけど、あとは自民党の古い顔ばっかりじゃないか!」という声が圧倒的だった。 「いや、参議院でオレと同期の若手も入閣したよ。40代の林芳正防衛大臣、いい人事でしょう?!」「え、その人、知りませんよ!」 林芳正氏のことは、10人中、10人が知らなかった。(ガクッ!) 大丈夫、これから有名になるのだ!(ニッコリ)
 
 ただし、「麻生太郎幹事長」はプラスに働くと思う。 「麻生さんなら、何かやってくれそうだ」という雰囲気があった。 というか、(少なくとも自分が選挙区を回った感触では)今回の改造で有権者の印象に残ったのは、(少し極端に言うと)麻生幹事長と野田聖子消費者行政担当大臣の2人だけだと思う。 保利耕輔政調会長とか、与謝野馨金融・経済担当大臣とか、内閣や党のキーパーソンは一般の有権者の頭には残っていない。 誰が「上げ潮派」で、誰が「増税派」なのかということについても、関心は低い感じだった。
 
 結論として言うと、「麻生効果」で支持率は(少なくとも5ポイントくらい)上昇すると思う。 が、この「ボーナス」は、国会審議が始まった途端に消えると考えておいたほうがいい。 8月下旬(それとも9月?)からは(総理の予言どおり)「激しい乱気流」に突入する。 しっかりシートベルトをしておかないと、何人かの閣僚は「問責決議」で持っていかれるかもしれない。 繰り返しになるが、「解散総選挙」のタイミングは、遅くとも来年の1月までにやって来る。 そして、「永田町」がひとたび「年末・年始選挙モード」で走り始めたら、流れはもう止められない!!
 
 第二次福田内閣で「大胆な経済対策」(?)を打ち、追いつめられる前に「攻めの選挙」を仕掛けるべきだ。 アフガニスタンでの「テロとの闘い」から離脱することは、日本の国益に大きなマイナスをもたらす。 「外交と安全保障の問題」を掲げて、国民に信を問うのはけっして「おかしなこと」ではない!! もう一度言う。 選挙を先に延ばしたところで、いいことはひとつもない!!!
 
 あ、そろそろ行かないと。 夕食をサッと食べてから「人」に会う。
 

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