2008年7月20日:パート3

 午後8時20分。 高崎駅で東京行きの新幹線に飛び乗った。 よし! 予定より2本早い列車だ。 ところが、グリーンも指定席も自由席も満席。 日曜日のこの時間だから、行楽帰りの人々が多いのかなあ。 「仕方がない」とつぶやきながら、新幹線のデッキにある荷物置き場の棚にパソコンを載せ、電源を入れた。 珍しいことでもないが、立ったままブログを書く。 昔、どこかのテレビ番組で一緒になったある野党議員が、「国会議員なら、よほどのことがない限りグリーン車の席に座れる。国会議員用に幾つか空席にしているからだ!」などと発言していたが、これは全くのウソだ。 東京まで立ちっぱなしだったことは一度や二度ではない。
 
 と、ここまで書いたところで、「車掌さん」から声をかけられた。 「あのう、お客さんが座席を移動したので、一席だけ空きましたよ!」 なんて親切な人だろう!(ニッコリ!) ということで、ここからは「座った状態」でキーボードを叩いている。 あ、車内販売のカートが来た。 え? 温かい紅茶はないって?(ガックリ!) まあ、仕方がない。 座れただけでも、神様に感謝しないと!
 
 さて、世の中で「他人の噂」ほど盛り上がる話題はない。 「人の口に戸は立てられない」と言うが、至るところに「聞くに堪えない悪口」や「根拠のないゴシップ」や「事実無根のストーリー」が溢れている。 仕事帰りの居酒屋で、友人と待ち合わせしたカフェで、家庭の食卓で、「あの人はどうの、この人がどうの」という噂話に花が咲く。 やっかいなのは、事実無根かつ無責任な「C級の情報」のほうが、「正確なA級の情報」よりずっと面白いということだ。(苦笑)
 
 ましてや政界は権力闘争の世界。 政治家が2人以上集まれば、必ず他の議員の「人物評」が始まる。 「あいつは、生意気だ!」とか、「彼は人を集める力がある!」とか、「ニコニコしているが、抜け目がない!」とか、「目線がナルシストで、気持ち悪い!」とか。 話の対象は政治家だけではない。 マスコミ関係者、官僚、経済人、党職員までがやり玉に上がる。
 
 宴会や懇親会、勉強会や作戦会議の席で、「自分と親しい人々」のことが話題にのぼることも少なくない。 「あのさあ、あの人物にはこういう背景がある。それでああなったらしいよ!」「あいつはエキセントリックだから、ついていけないよな!」「目的のためには手段を選ばないらしい。相当のワルだぜ!」「どうも家庭がうまくいってないらしい。とにかくあっちのほうが癖が悪すぎるって!」「要領がいいって言えばそれまでだけど、あそこまでやるとムカつくよなあ。」「マスコミに強いように見えて、記者からはスゴく評判が悪いってね!」
 
 そうだなあ。 この手の話の9割は「ネガティブ情報」で、その中の8割は事実と違う。 加えて、ほとんどの場合、「悪口」の源は「嫉妬心」だ。 が、「間違ってる」と思っても、いちいち反論したりしない。 余分なことを言うと(そこに勘の鋭い政治家がいれば)「感情の動き」を読まれるし、「その人間」との位置関係を知るために反応を探られている場合があるからだ。 「ふん、ふん、そんなことがあったんだ!」「へえ、知らなかったなあ!」「スゴい情報を持ってるんだねえ!」と相づちを打ったりする。 え? もちろん、心の中ではこうつぶやいている。
 
 「そんな情報(悪口)はとっくに(あちこちから)耳に入っている。が、事実とちょっと違うんだよなあ。」「え?そうだとしても、だからどうだって言うんだよ!」「本人のことを何も知らないくせに、勝手なこと言うな。あの人はそんなことしてない!」「え?00さんとそんなに親しかったの?オレはそう聞いてないけどなあ。」「表面だけで判断しないでもらいたいよな。本質はスゴく優しくて、いい人なんだから!」 時にはこう言いたくなる時もある。 「誰に吹き込まれたのか知らないけど、こんなガセネタを真に受けるなんて、コイツ、これでも政治家かよ!」と。
 
 ちなみに、こんな時、(一見するととても不注意に見える)山本一太は慎重に言葉を選ぶ。 政治家なら当然でしょ? 悪口を言った相手が、そこにいる政治家と親戚だったら困る。(笑)「仲良し」だったら、もっと大変だ。(笑・笑) 何を言ったかそのまま伝わる危険性もあるし、親しい人間の悪口を言われて愉快な人はいない! ある人にとっては「我慢のならない短所」も、他の人から見たら「たまらない魅力」になったりするのだ。
 
追伸:
1.山本一太なんて、さぞかし滅茶苦茶に言われていることだろう。(笑) が、特に気にしていない。(あまり考えたこともない。) 反発や批判を受けるのが嫌だったら、最初から政治家になんてならないほうがいい。 「バカだ」「アホだ」と言われても、話題になるだけマシだ。 政治家としての「存在感」がある証拠だもの。

2.たとえ、「親しい友人たち」の悪口が耳に入って来ても、いちいち告げ口したりしない。 事実無根の批判やウソだと分かっている噂を伝えたところで、彼らを不愉快な気持ちにさせるだけだ。 バカバカしい!!

 
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