2008年7月18日

 午後6時40分。 東京から高崎に向かう列車に乗り込んだ。 座席に座ってひと息。 黒いカバンのチャックを開け、お気に入りの「マック」を引っ張り出した。 
 
 午後4時15分から前橋市内で行われた「群馬県税理士政治連盟の懇談会」に出席。 「秋の臨時国会で消費税の法案を可決し、来年度から税率を上げるという増税派の主張は頓挫しました!」と挨拶した。
 
 さて、「内閣改造問題」の続きを書く。 本日午後1時。 外務省経済局の審議官が事務所にやって来た。 「洞爺湖サミット」の結果について(少し遅めの)説明を聞いた。 以前にもこのブログに書いたが、福田総理(議長)は、今回のサミットで「高得点をマークした」と思う。 主要先進国、とりわけ米国を「2050年の温室効果ガスの半減目標」に曲がりなりにも(中国、インド等の排出国の参加という条件付きながら)コミットさせた意義は大きい。 主要先進8カ国に、中国やインドを含む「主要排出国」を加えた「新たな協議の枠組み」(MEM)をスタートさせたことも大きな成果だった。 「サミットの首脳宣言」に初めて「拉致問題」という言葉を盛り込むことにも成功した。
 
 「原油や食料価格高騰の問題」への対応が不十分だという批判もあるが、どの国が議長国を務めたとしても、あれ以上の結果は出せないだろう。 いわゆる「投機マネー」が価格高騰にどれだけの影響を与えているのかがハッキリしない上に、資金の流れをコントロールすることは「諸刃の剣」になるからだ。
 
 残念ながら、福田総理のサミット議長としての活躍は「内閣支持率アップ」に結びつかなかった。 その理由をひとことで表現すれば、「国民の間に充満する不満や不安」が「サミット効果」を相殺したということだと思う。 これは「かなり深刻に」受けとめる必要がある。
 
 あ、間もなく東京。 この続きは次回のブログで。
 
追伸:午後10時。 東京の部屋で再びパソコンを開いた。 前回のブログの続きを書く。 「洞爺湖サミット」の様子は、連日、各メディアで大々的に報道された。 サミット開催中は、福田総理がG8の首脳会議で議長を務める姿や各国首脳と精力的な会談をこなすシーンが、新聞の一面やブラウン管を毎日のように賑わせた。 国会休会中ということで、野党議員が(本会議や委員会の質問で)「総理や閣僚に激しくつめよる」みたいな場面は一切なかった。 「洞爺湖サミット」の報道は(間違いなく)福田政権にプラスに働いている。 逆にいうと、「サミット」がなければ「支持率」は更に落ち込んでいたかもしれないのだ。
 
 これから年末にかけて、内政、外交を含む「数多くの難問」が待ち構えている。 福田総理は自民党総務との会食の席でこう言った。 「乱気流に突っ込む気持ちで頑張る!」 さらに「実際にどのくらいの乱気流なのかは、雲に入ってみないと分からないらしいんですね」とも。 が、その「雲」がどんどん積み上がって「積乱雲」みたいになっている。 この「雲」を突っ切るためには「補助エンジン」に次々点火していく必要がある。 その最初の噴射が「内閣改造」でしょう?!
 
 
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