2008年6月28日

 午前8時30分。 東京から高崎に向かう列車の中でパソコンのキーボードを動かしている。 今日も終日、選挙区で活動する。 午前11時からの桐生大学開学式典を挟んで、群馬県東部の挨拶回りをやる予定だ。
 
 昨日、北朝鮮が寧辺核施設にある原子炉の「冷却塔」を爆破した。 北朝鮮の核計画には(恐らく)何の障害も及ぼさない。 国際社会に向けた「政治ショー」であることは明白だ。(苦笑) が、少なくとも金正日政権は、六カ国協議で合意されたプロセスを進めるポーズ(?)を示した。 要は北朝鮮が、今後の核廃棄に向けた「検証のブロセス」をどこまで受け入れるか、だ。
 
 民主党の前原誠司副代表が、京都市内で行った講演で「六カ国協議は核廃棄のために作られた枠組み。米国が国益にかなうと判断すれば解除するのは当然だ。拉致問題は日朝の国交正常化交渉の中で厳しく追及していくべきであり、六カ国協議の枠組みの中で(進展を)期待するのは、米国に甘え過ぎではないか」という趣旨の発言をしたと報道されている。
 
 なるほど、前原氏の言ったことは「ひとつの理屈」だろう。 米国の外交当局も同じ感覚を持っているに違いない。 が、しかし、米国の北朝鮮に対する「テロ支援国家指定」が、日本にとって日朝交渉(とりわけ「拉致問題」に関する)の数少ない「外交カード」であったことは紛れもない事実だ。 「解除」のブロセスが始まる前に、「日米同盟」をテコにしてもっと北朝鮮に譲歩を迫ることが出来なかったのか? 日本政府はすべての外交リソースを活用して「戦略的外交」を展開して来たのか? そのことが問題なのだ。
 
 あ、間もなく高崎駅。 この続きはまた。
 

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