2008年6月15日:パート3

 世の中はもともと「不公平」で「不条理」なものだ。 野党の強い都市部で「苦しい選挙」を強いられている政治家の目から見れば、自民党の基盤が強い農村部で「楽な選挙」を戦っている国会議員は「恵まれた環境に胡座をかいている人々」みたいに見えるかもしれない。
 
 が、選挙区の運不運はともかく、その政治家が「選挙に強いか弱いか」は、「選挙の得票数」というシンプルな事実で決まる。 選挙の度に相手候補との票差が少ない政治家は選挙に弱く、ライバルを引き離して当選する政治家は選挙に強い。 それだけのことだ。 ましてや、「比例復活」で当選した議員は「議員バッジが半分しかついていない!」と思ったほうがいい! 自分が衆議院議員なら必ずそう考える。
 
 不思議なことに、「選挙に強くない政治家」ほど、「自信過剰」なタイプが多い。 「冷徹な事実」から(何となく)目をそらし、「票差がつかなかった理由」や「惜敗した原因」をもっともらしく解説する。 逆に「選挙の強い政治家」ほど、「小さな兆候」に神経を尖らせる。 世論の動きや有権者のムードに敏感で、常に現実を直視している。 順風でも逆風でも「ある種の危機感」を抱いている。 コインの裏側から見ると、「だから選挙に強い!」とも言える。 
 
 人間って、不思議な(皮肉な)生き物ですねえ。 あ、そろそろ「待ち人」が来る時間だ。

追伸:3年前の「郵政民営化選挙」で全国各地を飛び回った。 あちこちで候補者と一緒に街頭に立ち、遊説カーでマイクを握った。  あの「2度とない選挙」では、田舎の選挙区でも2万票から3万票、都市部では(選挙区によっては)4、5万票の「ボーナス」あったと分析している。 すなわち、個々の候補者の実際の実力は「前回の得票数マイナス3万票」と考えたほうがいい。 ということは、3万票程度の差しかつかなかった選挙区は、普通の状態でも激戦。 逆風が吹けば「簡単に逆転される」ということになる。

 次の衆議院選挙では「郵政解散のような奇跡」は起こらない。 逆風の中で勝ち残るのは誰か? それぞれの政治家の真価を問われる戦いになる。 ひとつだけハッキリしていることがある。 それは「現実を見れない政治家」は生き残れないということだ。

 ある新人議員が言った。「私は人気があります。歩けば歩くほど票になるんです!」と。 その言葉を聞きながら思った。「選挙がちっとも分かっていない。この勘違いを直さない限り、無理だな!」と。


この直滑降レポートを応援していただける方は、blogランキングへ

target="_blank">「チャレンジャーに捧げる詩」の無料ダウンロードはmF247へ