2008年4月14日

 改めて言っておくが、民主党にも「優れた人材」はいる。 「政界再編」なるものが起こったら、ぜひ一緒にやりたいと思う「気鋭の若手議員」だっていないわけではない。 たとえば、月刊誌に「3本の論文」を共著で投降した民主党の某参院議員とは、経済政策や外交政策へのスタンスがほとんど変わらない。 なぜ、「違う政党」で活動しているのか分からないくらいだ。(苦笑)
 
 ただし、(何度も書いたように)政党としての「今の民主党」からは、迫力も覚悟も戦略性も伝わって来ない。 表面的には小沢一郎代表が求心力を保っているように見えるが、内実はバラバラで、ちょっと机を揺らすとたちまち崩れ落ちる「積み木細工」みたいな感じがする。 しかも、単独で参議院の過半数を握っているわけではない。 参院での攻防では、肝心なところで野党の足並みが乱れ、腰砕けになるシーンばかりが目立つ。
 
 彼ら(民主党)の「決定的な弱点」は、「党の政策もスタンスも、すべて世論の動向で決まる」ということだ。 逆に言えば、「世論の流れによって、政策も戦略もくるくる変わる」ということになる。 例をあげれば、石破防衛大臣と舛添厚生労働大臣に対する「問責決議案」を出す出さないの話。 防衛省の不祥事やイージス艦の衝突問題で「防衛大臣の責任を厳しく追及する」と繰り返しながら、また「宙に浮いた年金問題」の公約破りは許せないとして厚生労働大臣の責任を問うと叫びながら、結局、2人の大臣に対する参院での「問責決議案提出」は見送られたままだ。 理由は簡単。 石破、舛添両大臣の世論の支持率が高いからでしょう?!(なるほど、この意味では、安倍前総理の抜擢した舛添大臣と福田総理が登用した石破大臣が福田政権を救っていると言ってもいい!)
 
 「勝負出来ない民主党」という先入観が強過ぎるからかもしれない。 山本一太の「チャッピーの尻尾」は、依然として「危険信号」を発信しないのだ。 自分は、政局がここまで緊迫した現時点でも、「与党の3分の2の再可決」に対して、民主党が「参院での総理への問責決議案の提出」に簡単に踏み切れるとは、どうしても思えない。 いや、たとえ「問責決議案」が出されても、それが参院で「本当に可決されるだろうか?」とまで思ってしまう。 暫定税率や問責決議案に対する「世論のムード」が変われば、民主党は「肉離れ」でガクッと膝をついてしまうんじゃないか、と。(苦笑)
 
 そう考えると、自民党にとって「最高の戦略」は、国民のムードを変えることだ。 福田総理がリーダーとしての「捨て身の覚悟」を全面に出し、最後までぶれずに「暫定税率」の必要性を訴え、かつ「道路特定財源の一般財源化」という改革を押し通せば、世論は必ず反応する! 自分はそう信じている。 だからこそ、「一般財源化」については「曖昧な部分」を残すべきではないと主張しているのだ。 総理の姿勢が疑われたら、国民のハートを掴むことは出来ないもの。
 
 「世論頼みの民主党」を揺さぶり、参院での総理への問責決議案の提出を思いとどまらせるためにも、山口2区の衆院補欠選挙は落とせない! あまり役にも立てないが、もう一度くらい応援に入ろうか、な? あ、外務省の審議官が来た。 この続きはまた。
 

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