2008年4月7日:パート4

 午後11時15分。 東京の部屋で再びブログ画面に向かっている。 紫の野菜ジュースを2杯飲んで、ビタミンを補給した。 ふう!
 
 東京から高崎に向かう列車の中で携帯が鳴った。 「政策グループ」(清和政策研究会)の先輩である杉浦正健衆院議員からだった。 「あ、山本さん。明日の夜、時間あるかなあ?何人かで集まって福田内閣を浮揚させるための作戦会議をやりたいんですけど、ね。」「え、明日の夜ですか?明日は午後9時過ぎから勉強会(プロジェクトJ.)があります。終わるのはいつも午後11時半過ぎなので、その時間だとちょっと無理だと思います。申し訳ありません。懲りずにまた声をかけてください!」「そうか、そりゃあ、しょうがない。また機会があれば誘いますよ!」 うーむ、残念! 「プロジェクトJ.」の会合さえなければ、喜んで顔を出したのに!! 杉浦氏は、相変わらず「優しい先輩議員」だ。
 
 福田内閣と言えば、以前このブログに書いた「永田町シナリオ」の「3つの間違い」について書いておこう。 最近、永田町(特にポスト福田で一花咲かせようとしている人々の間)で囁かれている政局のシナリオは次のようなものだ。 「福田内閣の支持率低下は止まらない。暫定税率を再可決しようとすまいと政権の求心力は急速に失われる。早ければ5月中にも窮地に陥り、総辞職する。その後に行われる自民党総裁選挙で00氏が新総裁になる。その内閣で態勢を立て直し、時期を見て総選挙を打てばいい!当然、自分は新しい総理の下で抜擢される!(しめしめ!)」
 
 このストーリーには、3つ、いや4つの「大きな勘違い」がある。 
 
 第一に、福田総理が退陣して新しい総理が生まれたら、早急に解散総選挙を打たねばならなくなる。 党の人気回復を図るような時間的余裕は(恐らく)ない。 続けて2人も総理が代わったのに「国民の審判を避けたままにする」というのは無理だ。 世論も必ず衆議院選挙の早期実施を求めるだろう。 
 
 第二に、今の自民党には(かつての小泉首相や内閣発足直後の安倍首相のような)「国民的スター」がいない。 誰が新しい総理になろうと、2年前の郵政民営化選挙のような現象はけっして起こらない。 自民党が大きく議席を減らすことは必至だ。 
 
 第三に、総裁選挙が終わって新しい総裁が選ばれたとしても、党が一致して支える態勢が出来るとは限らない。 それどころか、新内閣の下では展望の開けない「自民党議員の一部」が党を割る可能性さえある。 最近の「超党派の会」結成の動きは、そのための布石かもしれない。
 
 第四に、福田総理が大人しく「退陣する」(総辞職する)とは限らない。 いや、福田総理がそんなに簡単にポストを投げ出すはずがない。 場合によっては、「勝負をかける」(解散総選挙を断行する)可能性だってないわけではない! 「上州人」(群馬県人)には、いったん思い込んだら「最後まで信念を貫く」DNAがあるのだ。
 
 福田康夫総理の心境は分からない。 が、故・福田赳夫元総理が書斎に飾っていた内村鑑三翁の「上州人」を読み返して見ると、何となく「総理の心情」が見えてくる気がする。
 
「上州人」(作:内村鑑三)

上州、無知亦無才
剛毅木訥、欺かれ易し
唯、正直を以て、万人に接し
至誠、神に依りて、勝利を期す

追伸:つい先ほど、友人からの「ワンコ」(携帯を1回だけ鳴らすこと)があった。 うーむ。電話番号を間違ってかけて来たに違いない!(笑)かなり酔っぱらってるな!!(笑・笑)


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