2008年4月5日:パート2

 午後11時10分。 東京の部屋。 先ほど、録画しておいたNHKの「SONGS」を見た。 「竹内まりあ」の「懐かしいナンバー」を堪能した。 53歳になった今も、彼女のチャーミングな笑顔はそのままだ。 驚くのは、あの「ちょっと甘くてセクシーなボイス」がちっとも変わっていないこと。 番組の中で放送された「2000年の武道館ライブ」には最高にシビレた! ものスゴく久しぶりに「不思議なピーチパイ」や「セプテンバー」を聴いた。(*特に、最後の「駅」は圧巻だった。) 20代で「涙のONE-SIDED LOVE]を歌っていた頃の声と「全く同じ」だったことに感動した。
 
 以前、「直滑降」にもチラッと書いた憶えがある。 「竹内まりあ」の最高傑作は、26、7年前の「三ツ矢サイダー」のCMに使われていた「Dream of you」でしょう! あのメロディーを口ずさむ度に蘇って来る「瞬間」は、けっして戻って来ない! でも、すべてのシーンは「真空パック」にして胸の中にしまってある。 50代で書いた新曲「人生の扉」も、心にジーンと来る名曲だ。
 
 さて、「竹内まりあ」の話題から、福田総理の話にワープしよう!(笑) 金曜日の午後、党本部で福田康夫・内閣総理大臣に会った。 党本部5階の総裁室で山口2区の衆院補欠選挙のための「総理メッセージ」のVTR収録があった。 広報本部長代理としてその場に立ち合った。 広報局長の野田聖子氏も一緒だった。
 
 TV収録のスタッフからこんな注文があった。 「あの、総理が入って来たら、この総裁室の椅子に座って写真を一枚撮ります。自民党の広報に載せる写真です。ええと、野田先生と山本先生が(総理を囲む形で)椅子の両脇に立ってください!」 福田総理の到着を待っている間に、野田聖子氏が言った。 「私ね、これから京都に行かなくちゃいけないの。総理と写真を撮ったらすぐに東京駅に向かうから、後はいっちゃん、お願いね!」「うん、分かった。オレがバッチリ様子を見てるから。後で様子は報告します!」
 
 予定より5分遅れて福田総理が部屋に入って来た。 「ハイハイ、じゃあ、そういうことで!」と言いながら持っていた携帯電話を切り、「え?そう、席に座るの?分かりました」と言いながら総裁室の椅子に座った。 いつもの飄々とした表情だった。 総理に近づきながら、こう声をかけた。 「総理、本当は野田聖子さんと2人で撮ってもらうのがいいんですが、2人の写真だと後で問題になってもいけません。私も(総理を囲んで)側に立たせてもらいます!」 それを聞いていた野田局長が、すかさず「私、1人ものですからね!(笑)」とつけ加えた。 福田総理は(ニッコリしながら)、「あ、そう。僕も1人なんだけど、な。(笑)」と回りを笑わせた。
 
 「総理、この正面のカメラ(プロンプター付き)を見ながらしゃべってください!ええ、こちらで時間を測ります。何度かやっていただきますので!」 さっそく、収録が始まった。 福田総理が(真っすぐなカメラ視線で)メッセージを語った。 「自民党の公認候補、山本しげたろうさんは、素晴らしい人です。私の内閣は派手なことはしませんが...誠実に一生懸命やります!」 
 
 「ハイ、読むスピードはいいと思います。少し、センテンスの最後に抑揚をつけてください。では総理、もう一度、お願いします!」「あ、そう。分かりました。山本しげたろう、しげたろう...ふうむ、山本いちた、のほうが言いやすいなあ。(笑)」 リハーサルも含めて、4回ほど同じ演説を繰り返した。 が、福田首相は(嫌な顔ひとつせずに)スタッフのアドバイスに応じていた。
 
 収録が終わって席を立った総理と、もう一度「短い会話」を交わした。 「総理、ご苦労様でした!」「あ、次は君がここで(収録を)撮るの?(笑)」「いや、違います。今日は広報本部長代理として伺いました。」「あ、そう、ご苦労様!」 「難しい政局」で悩んでいるはずの福田首相は、そこにいる人々と握手を交わしながら、笑顔で部屋を出て行った。
 
 その様子を見ながら思った。 「福田総理は(皆が思っている以上に)元気だ。政治家としての(静かな)戦闘意欲は衰えていない!」と。 改めて言っておく。 ちょっと追いつめられたら「総辞職するに違いない!」とか、支持率が下がったら「プライドを傷つけられて投げ出すだろう!」とか、あまり福田総理(=上州人)を侮らないほうがいい! 最後は「思わぬ展開」だってあり得る!!
 
 
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