2008年1月23日:パート3




 「電気通信調査会」では、まずNHK側から職員の「不正な株取引」の経緯と今後の対策について説明があった。 この報告を受けて、活発な議論が展開された。 

 

 出席議員からは厳しい意見が相次いだ。 「現在の執行部は総退陣すべきだ。もともと、会長と理事の任期が違うのがおかしい。幹部が責任を取らなければ、現場のモラルが保てるはずがない!」「役員全体で責任を取るべきという意見はもっともだ。委員会等で我々が指摘したことがちっとも生かされていない!」「この対策を見ると、管理する側の問題が重視されていない。幹部の教育にこそ力を入れるべきではないか。当然、全体で責任を取るべきだ。」「役員を一新することに賛成する。加えて、最近のNHKの番組の内容は偏向している。もっと中立性が必要だ。」

 

 橋本会長の口から出て来たのは、次のような趣旨の発言だった。 「報道の信頼に関わる極めて重大な事態だ。自分の責任は大きいと考えている。」「自分の身柄は経営委員会に預けている。現場の理事2名については、本日付けで辞任することになっている。」「職員の意識改革が十分に出来なかったことは残念だ。指導力の不足を感じている。」 

 

 「辞める前に役員全員の辞表を取りまとめるかどうか」については、モゴモゴした答えしか返って来なかった。 何度も「それは新しい経営陣に任せたい!」みたいなことを言いながら、他方で「役員の処分に関しては自分に一任されている」ような話もする。(*一体、どっちなんだ??) ひとつハッキリしていることは、橋本会長が(その気になれば)「役員の総退陣」を決断出来る立場にあるということだ。 議論の最後に小坂憲次調査会長が全体の意見をとりまとめる形で話をした。 「ここでの意見は執行部全体の刷新を求める声が強かった。そのことも踏まえて結論を出してください!!」

 

 「NHK内部の権力闘争はすさまじい」と聞いたことがある。(本当かどうかは分からない。) 自分には「組織の内情」は分からない。 「番組の内容」が偏向しているとかしないとか、そういうことを言うつもりもない。 分かっているのは、組織のトップが「本気」を見せない限り、「NHKの再生」はおぼつかないということだ。 橋本会長には「国民の視点に立った決断」を強く求めたい! 与党の国会議員の1人として、またNHKのファンの1人として!!

 




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