2008年1月11日




 午後4時。 議員会館事務所でパソコン画面に向かっている。 午前中の参院本会議で、政府提案のテロ新法(補給支援活動特別措置法)と民主党の対案の2つの法案の「記名採決」が行われた。 参院本会議場の2つ隣の席に座っている自見庄三郎氏(国民新党)と斜め前にいる長谷川憲正氏(国民新党)の耳元で、「民主党の対案では国際貢献出来ません。どうですか?急にトイレに行きたくなったりしませんか?(笑)」と囁いた。(*「郵政民営化」については正反対の立場だったが、両氏とも気さくな人柄だ。) が、2人ともテロ新法には青(反対)、民主党の対案には白(賛成)の木札を持って投票に向かった。 あーあ、逆だったら、故郷の草津温泉に無料招待したのに!(笑)

 

 驚いたのは、民主党から提出された対案の可決が僅差(2票差)だったこと。 つまり賛成票が1票入れ替わっていれば、賛成と反対が同数になったということだ。 なるほど、参院で野党が過半数を握ったといっても、民主党単独で数を制しているわけではない。 「国政調査権の発動」は、他の野党(特に共産党と社民党)が合意しなければ使えないということだ。 実際、民主党が強引に突っ走ろうとした野党単独の(与党欠席のままの)「証人喚問」や「参考人招致」の議決は、共産、社民、国民新党の反対で実現しなかった。

 

 政治って、面白い。 「衆参のねじれ現象」という未体験ゾーンの中では、野党の少数政党がこんなに存在感を発揮する。(*それどころか、ケースによっては政局のキャスティングボードを握る。) 参議院での展開を見る限り、民主党は(最初から最後まで)「戦略を誤った」と思う、な。

 

 あ、午後4時30分を回った。 これから人に会う。 明朝は今年初めてのTBS「サタデー、ずばっと!」(午前5時45分ー7時30分)にコメンテーターとして生出演。 その後は選挙区で幾つかの新年会をこなし、夕方に東京に戻る予定だ。




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