11月29日




 午後9時30分。 東京の部屋でパソコンを起動させた。 キャロル・キングのCDを聴きながらキーボードを動かしている。 午後6時、7時、8時と3つの日程をこなし、先ほど帰宅した。 仲間から電話があれば、もう一度、外出する。 今のうちに、本日最初のブログを書いてしまおう。

 

 政治は「権力闘争」の世界。 理屈や理論だけ唱えていても、物事は前に進まない。 「戦う気持ち」がなければ、自らの信じる政策は実現出来ない。 自分は政治家として常にこう思われたいと思う。 「山本一太を味方にしたら強力な戦力になる。いったん決めたら、途中でぶれたり、裏切ったりしない!逆に敵に回したら、これほど面倒な相手はいない。あらゆる手段を使って最後まで喰らいついてくるに違いないからだ!!」と。

 

 さて、本日の予定をざっと振り返ってみよう。 朝は国防部会で防衛省の「装備購入問題」について政府側の話を聞いた。 なるほど、「商社」を通じた取引を一度にガラッと変えることは難しそうだ。 午前9時過ぎに自民党国対へ。 国対幹部と打ち合わせた後で、午前9時50分の外交防衛委員会理事会に向かった。 午前10時から2時間の外交防衛委員会。 防衛省の給与法が質疑、採決された。 次回の定例日(12月4日)にスタートするはずの(?)「補給支援法案」(新テロ特措法)の最初の委員会質疑(総理出席による総括質疑、TV中継入り)に関しては与野党間の合意が得られなかった。 明日、参院本会議後にセットされた理事懇談会等を通じて、引き続き協議する。

 

 昼。 清和政策研究会の総会。 清和研がまとめた財政改革の政策提言と今後の税制調査会の展望について発言した。 自民党税制調査会(いわゆる税調)の幹部の方々が「財政改革研究会の中間レポートで示された2015年に必要な財源としての消費税10%という数字を、税制大綱の中に書き込もうとしている」という噂を聞いた。 それはあり得ないでしょう?! 第一に、福田総理自身が「来年の消費税増税は考えていない」と明言しているのだ。 第二に、そんな税制大綱は党の最高意志決定機関である「総務会」を通過しない。(前回の総務会でも財政改革研究会の「中間まとめ」には異論が噴出したのだ。) いずれにせよ、消費税に関する税調での議論を十分にウォッチしていく必要がある。

 

 自民党税制調査会と言えば、午後2時から党本部で「税調小委員会」(誰でも参加出来るオープンな議論の場)があった。 税調の最高幹部の1人である与謝野馨氏(財政改革研究会会長)から「財政改革研究会の中間レポート」の内容について説明があった。 中間レポートで打ち出された「増税重視の財政健全化」に対しては、しっかり反対意見を述べさせてもらった。 この時点で「具体的な消費税率を発信する」ことに関する出席者の意見は、「賛成6」に対して「反対4」くらいの感じだった。 あれえ、出席者の8割くらいは「消費税率明示派」だと思っていたが、反対意見も予想以上に多いじゃないの!

 

 それはともかく(考え方は違っても)与謝野会長の言葉には、政治家としての「強い信念」と「一貫した哲学」を感じた。 以前のレポートにも書いたが、与謝野会長から頂いた財政改革の分厚い本と今だに格闘している。(苦笑) 「財政4天皇」の1人でありながら、財政改革研究会での自分の稚拙なコメント(しかも反対意見)にも、毎回、真剣に耳を傾けてくれた。 財政改革に長年取り組んできた与謝野氏の信念に異を唱えなければならないのは、(正直言って)ちょっぴり辛い! が、こればかりは仕方がない。(政治って、そういうものだ。) いずれにせよ、年末の取りまとめに向けて「税調ゲーム」のゴングが鳴った!!




この直滑降レポートを応援していただける方は、blogランキングへ




「チャレンジャーに捧げる詩」の無料ダウンロードはmF247へ