10月28日:パート3
午後5時30分。 東京の部屋で再びパソコンの電源を入れた。 ちっちゃな事ではあるが、また「不思議な出来事」があった。 さっそく「不審な出来事メモ」に書き入れておいた。 そうじゃないと、スグに忘れてしまうから。(笑)
さて、前回の続きを書こう。 今から12年前、「安倍さんを総理にしたい」と思って以来、安倍氏の言動には「特別の注意」を払ってきた。 少し大袈裟に言うと、過去12年間、安倍前総理と交わした会話の内容(自分の前で安倍さんがしゃべったことも含めて)は、ほとんど、というより「すべて」記憶している。 加えて、安倍氏の信条や政治活動に関わるような情報には一生懸命アンテナを張ってきた。 安倍氏についての「気になる噂」を聞く度に、自分なりに情報を集め、ひとつひとつ事実かどうかを検証してきた。 たとえば荒井広幸氏が、「昨年、安倍さんや他のメンバーと外国に行った」と言えば、「誰がどこで何をしたのか」を、参加した議員たちから「かなり詳細に」聞いた。 リラックスした「飲み会」の席で安倍氏自身が話していた「若い頃の失敗談」とか、「女性観」とか、「他の政治家の人物評」とか、安倍前総理自身は忘れている「言葉」の1つ1つを正確に憶えている。 しゃべっている時の表情とか、声のトーンまで、頭のスクリーンに焼き付けてあるのだ。 そうした情報をもとに、逐一、安倍さんの考え方や人間性を分析してきた。 このことは、安倍晋三という政治家(というより人間)の実像を解読するための「貴重なヒント」になった。
安倍前首相がこのことを知ったら、「ええ、そうだったのか!」と驚くかもしれない。 が、ひとりの政治家が本気で(政治生命を賭けて)他の政治家を応援しようと決意したのだ。 その「相手」について「まともな情報」が集められなかったら、サポートの戦略すら立てられない。 申し訳ないが、安倍前首相の応援団を名乗っている他の多くの政治家とは「思い入れ」が違う。 安倍晋三氏がスターになるずっと前から「世代交代の旗手」になってもらうと決めた。 同じ志を持つ仲間も発見した。 今から6年前、森喜朗総理(当時)のニューヨーク出張に勝手に同行した「勝手補佐官グループ」(下村博文、高市早苗、世耕弘成、山本一太の4名)がマンハッタンのカフェで乾杯し、「安倍官房副長官(当時)を必ず総理にしよう!」と誓い合ったのだ。
世の中に「欠点のない人間」は存在しない。 ましてや「完璧な政治家」なんているはずがない。 安倍前総理にも「弱点」はある。 自分が安倍さんについて「知っていること」の中には、けっして「口外出来ない」情報だって含まれている。(苦笑) が、安倍晋三前総理には、政治家としての「弱点」(欠点)を補ってあまりある「長所」(魅力)がある。 そうでなければ、自民党次世代のシンボルとして「あれだけの要職」を歴任出来るはずがない。 安倍晋三氏を一気に「ポスト小泉の有力候補に押し上げた」一時の「国民的人気」を生み出せるはずがない。 オマケに言うと、ひとりの国会議員(群馬のちび政治家)が「何の見返りも求めずに」(プラス「落選のリスク」まで覚悟して)支持を貫くわけがないではないか!
正直言って、安倍前総理の「健康」のことは自分もずっと気になっていた。 特に参院選で自民党が惨敗した後の安倍さんの言動には、「弱気」が忍び込んできた感じがあった。 表に出て来ない様々なエピソードや言動を耳にして、不安に思う時もなかったわけではない。 が、たとえ安倍内閣が「参院逆転」でいかに難しい政局運営を強いられようと、政治とカネ問題に対するマスコミの「魔女狩り現象」が続こうと、安倍総理に「捨て身の覚悟」があれば、必ずこの難局を乗り切れる。 自分はそう確信していた。
そう思っていた理由は2つ。 ひとつ目は、安倍氏が過去に数々の要職(官房副長官、党幹事長、官房長官)を務めあげてきたこと。 表面には出ていないが、この間、きっと「数々のピンチ」(政治的修羅場)を乗り越えてきたに違いない。 特に、2年前の衆議院選挙で「地獄のような応援スケジュール」をこなす安倍氏の姿を目撃して、「安倍さんの体力は大丈夫だ!」と思った。 当時から「安倍首相は胃腸が弱い」なんて一部の週刊誌に書かれていたが、本当に身体が弱かったら、こんな激務をこなせるはずがない。 もともと政治家はハードな職業だ。 10年以上、政治をやっていたら、多少なりとも「身体のどこかにガタがくる」のはむしろ当然だ。 そう考えていた。
2つ目の理由。 それは安倍総理に「多くの味方」がいるということだった。 永田町はもちろん、霞ヶ関にも、経済界にも、学術の世界にも、そしてマスコミにも、安倍総理を応援する「有力な人々」がいた。 内部でうまく調整が取れていたかどうかは別として、総理官邸にも、内閣にも、党内にも、安倍総理を「本気で支えよう」とする「政治家たち」がいたのだ。 たとえば「安倍総理に近い」と言われていた人々から、安倍前首相に関する「極秘情報」(?)が漏れてきたことは一度もない。 彼らは、安倍首相に少しでも不利になるような情報は一切、教えてくれない。 「政治家以外の人間でも、これほど安倍総理のことを思っているのか!」 安倍さんの人柄を再発見した気がした。 回りにこれだけ励ましてくれる人々がいるのだ。 多少のことがあっても、総理の気持ちが「折れる」ことはない! そう判断していた。
それだけに、あの「突然の辞任」は、本当にショックだった。 安倍総理を本気で支えてきた永田町内外の数名の「同志」から携帯に電話がかかってきた。 何人かは電話口で「泣いて」いた。 道半ばでくじけてしまった総理への怒りというより、「必死で頑張れば何とかなるのに」「自分たちがついているのに」という「悔しさ」からの涙だったように思う。
安倍前首相が病院での記者会見で言っていたように、この辞任のタイミングは「最悪」だった。 国民から批判を受けるのは当然だし、安倍前総理の「政治家としてのイメージ」も大きく傷ついた。 実際、地元の支持者から、「あれじゃあ、放り出したと言われても仕方がないよ!」「あんたは人を見る目がなかったね!」といった厳しいお叱りも受けた。(「安倍さんは運が悪くて可哀想だった」「回りで支えていた人間の責任だ」という意見もあるにはあったが。)
安倍前総理はそう遠くないうちに(?)政界に復帰するだろう。 が、政治家として「再スタート」することは、けっして容易ではない。 安倍さんの人柄を考えれば、多くの同僚議員は安倍前首相の復帰を「温かく迎えてくれる」と思う。 が、だからと言って、政界での「存在感」を回復するには、かなりの時間がかかるだろう。 ましてや、「もう一度トップを狙う」ことは至難の業だ。 重要なポストに復帰するとしても、「体力が持たないのでは」という心配がつきまとう。 それでも、安倍前総理にはこう申し上げたい。(*先日訪問した時には言えなかった。) 「あの韓国の金大中大統領だって、最初に大統領選挙に出馬したのは40代でした。以来、時の独裁政権や軍事政権に睨まれて投獄され、5回も死刑判決を言い渡されたのです。艱難辛苦を乗り越えて、70歳を過ぎて念願の大統領になったのです!あきらめずに頑張ってください!!」と。
安倍前首相が党内(政界)で再び力を持てるか、要職に復帰出来るか、それは分からない。 が、安倍さんが今後重要なポストにつこうがつくまいが、自分の気持ちには何の影響もない。 「側近」がいいとか悪いとか、そんなことにも関心がない。 山本一太は「魅力も弱点も全部含めて」安倍晋三という政治家を好きになり、応援してきたのだ。 そのことで「見返りをもらった」ことは一度もない。 しかも、(途中で頓挫したとはいえ)自分が心血を注いできた「世代交代プロジェクト」は、安倍政権の誕生で(安倍前総理のお陰で)いったんは実現した。 官邸にも内閣にも入らなかったとはいえ、安倍総理の窮地に何の力にもなれなかった応援団としての責任もある。 安倍さんに感謝こそすれ、今回のことで「嫌いになれる」はずがない。 ちょっと旗色が悪くなったからと言って、「悪口のバンドワゴン」に加担するようなことはしない。
別に「総理大臣・安倍晋三」でなくてもいい。 「安倍大臣」でなくても構わない。 山本一太はこれからも「政治家・安倍晋三」の再チャレンジを応援する。 安倍総理(あえてこう呼ばせてもらう)、今はあせらずにじっくり静養してください。 体調を万全にしてから、復帰してください。 あまり頼りにならない「ちび政治家」ではありますが(笑)、私はずっと「安倍シンパ」ですから!! 「小泉ー安倍改革」の「志」はずっと引き継いでいきますから!!
追伸:「安倍晋三内閣総理大臣」からの「2本の電話」をけっして忘れない。 1本目は約1年前。 安倍内閣組閣の翌日(上海から戻った夜)にもらった電話だ。 「ありがとう!山本さんのお陰です...今回は皆に役職があって、一太さんには何もなくて申し訳ないと思っている。うん、うん。山本さんの気持ち(ポストは一切いらないと言ってきこと)は分かってる。でも、またどこかで(ポストを)考えるから、ね!地元の人に何か(なぜ入閣しないのかと)聞かれたら、この電話のことを話してください!」 2本目は、安倍総理(当時)が慶応病院に入院した翌々日の電話。 「あ、安倍です。一太さんには苦しい時も一貫して応援してもらったのに、本当に申し訳ない。でも、自分がいると物事が進まないから、ね。」
安倍さんは、この10年間の「自分の気持ち」をちゃんと分かってくれていた。 この2本の電話は安倍氏を応援してきた山本一太にとって「最高の勲章」だ。 最も忙しい組閣の翌日に、あるいは身体も心もボロボロになっている状態の中で、こんな気遣いをしてくれる政治家(総理大臣)がいるだろうか?? ああ、安倍前総理に、もう少し「いい加減な部分」があったら、あんなに追いつめられずに済んだのに。 もうちょっと何か力になれなかったか、なあ。
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