10月1日:パート3
もうすぐ午後3時半。 議員会館事務所でパソコンの電源を入れた。 午後1時30分から参院本会議場で福田内閣総理大臣の所信表明演説を聴いた。 福田総理らしい「堅実な内容」だった。 ふむ。 安倍首相の所信表明演説より明らかに短い。 「横文字」がほとんど登場しなかったのも対照的だ。
自分が最も着目したのは、所信表明の中で「改革路線の継続」がどんな形で盛り込まれるかだった。 結論として言うと、福田総理はかなり意識して「改革を続ける」ことを強調したと思う。 たとえば以下のようなフレーズがあった。
「これまで我が国は、経済、社会全般にわたる構造改革に取り組んでまいりました。景気は回復し、雇用は拡大するなど、一定の成果が上がってきています。しかし我が国はなお...などの難題に直面しています。これを乗り切り、より成熟した社会をつくっていくためには、時代に適合しなくなった制度や組織を改めるなど、日本の将来を見据えた改革を進めていかなければなりません。」
加えて、「改革と安定した経済成長は、車の両輪であり、ともに進めてまいります」という一節もあった。 いわゆる格差問題への対応に関しては、「改革の方向性は変えずに、生じた問題には1つ1つきちんと処方箋を講じていくことに全力を注ぎます」という表現を使った。 「地方の重視」についても、「決してばらまきではなく、政策に工夫を重ね、丁寧に対応する、地方再生への構造改革を進めてまいります」という言い方だった。
「改革と安定した経済成長が両輪」とか、「改革の方向性は変えずに」とか、「決してばらまきではなく」という表現を盛り込むことで、「福田政権は改革を継承する」というメッセージを内外に発信したい。 福田総理の淡々としたプレゼンの中にそんな気持ちを感じた。
あ、そろそろ国会議事堂の正面玄関に行かないと。 国会見学にやってきた太田の某市会議員後援会の人々を出迎えなければならない。
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