9月19日




 午前10時20分。 赤坂プリンスホテルの「福田康夫候補・参院選対」の部屋でパソコン画面に向かっている。 本日は午前10時から午後2時まで「当番」としてここで待機。 他派の参院議員と情報交換したり、△印の同僚に電話を入れたりする。 午前11時から党本部の「福田選対」で作戦会議。 続けて昼からこちら(参院選対)でも会合を持つという流れだ。 

 

 衆参自民党議員の名簿を、改めてながめてみる。 こちらの陣営で旗を振っていても、「違う名前を書くだろうな」と思う政治家には(心の中で)シルシをつける。 昨年の総裁選挙では安倍首相が圧勝した。 が、得票は予想より20票あまり少なかった。 無記名投票である以上、「計算外の票」が出てくるのは避けられない。 全体の情勢を見るかぎり、「福田総理誕生」の流れは動かないように見える。 が、選挙は最後まで何が起こるか分からない。 油断は禁物だ!!

 

 今朝の朝刊某紙の一面に、「民主党が来年の3月(通常国会)に政局の焦点を絞り始めた」という記事が載った。 「民主党は予算関連法案を否決して、与党を春の解散に追い込む」戦略だと分析していた。 福田康夫氏が総裁選挙で「話し合い解散?」に言及したこともあり、永田町では「解散は来年の春」(=通常国会の予算審議までは衆議院選挙はない)という見方が広がりつつある。

 

 新政権が「選挙を出来るだけ先に延ばそうとする」のは当然だ。 出来ることなら「洞爺湖サミット」くらいまで引っ張れれば、自民党にとってはそれが一番いい。 が、自分は、この「話し合い解散」という言葉にどうしても違和感を憶えてしまう。(*これって、有権者をバカにした発想ではないだろうか??)

 

 「解散総選挙を先に延ばす」という流れは、それぞれの理由で「早急な選挙を避けたい」という与野党の思惑から来ている。 自民党のほとんどの衆院議員が「今、選挙をやるなんてとんでもない!」と思っているように、民主党の中にも「もっと追い風が吹かないと心配だ!」と考えている「選挙の弱い議員たち」がいる。(*選挙区でちゃんと努力していない面々だ。) ここのところの報道を見れば、「解散は来年3月以降の遠のいた」と見るのが普通だろう。

 

 ところが、「チャッピーの尻尾」は依然として光り続けている。 与野党の思惑を超えて「年内に総選挙になだれ込む可能性がある」と警告を発している。 与野党が逆転している参院では、「新たな政治スキャンダル」が飛び出した瞬間に与党をミサイル攻撃出来る(あらゆる委員会で追求の場面を作れる)態勢が整っている。 仮に大臣が答弁に詰まり、国会が空転した場合、民主党は「勝負は来年の通常国会。万が一解散にでもなったら困る」という理由で、追求の手を緩めるだろうか? 不祥事が見つかった閣僚への「問責決議案」を政局の都合で(話し合い解散のために?)見送るだろうか?? そんなことをしたら、民主党自体が有権者の不信を買い、失速してしまうだろう。

 

 何度も言うが、「参院逆転」のインパクトを侮らないほうがいい。 親しい何人かの新人議員に電話を入れ、こう言っておいた。 「報道に惑わさて油断しないほうがいい。小沢党首は、きっと年末までに勝負を仕掛けてくる!年内にも解散があることを覚悟して、準備を進めておいたほうがいい!!」

 

 参院自民党各派の議員たちが集まってきた。 もうすぐ「参院選対」の作戦会議が始まる。 続きは次回のレポートで。

 

    




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