9月15日:パート2




 午後9時15分。 高崎から東京に向かう新幹線の車中でパソコンを開いた。 午後7時から行われた「北斗の会」(山本一太を支援する製造業2代目中心の若手の会)には、約30名のメンバーが集まっていた。 歴代会長(1年ごとに交代)も、6人が顔を揃えていた。 参院選挙では高崎選対の本部長を務めてくれた気鋭の会社社長も、ゲストとして駆けつけてくれた。 

 

 最初に30分ほどの国政報告。 安倍総理の突然の辞任をどう受け止めたか、今回の総裁選挙でなぜ福田康夫元官房長官を応援するのか、これから政局はどう展開していくのか等について、政治家としての本音を爆発させた。 自分より若い初代会長が言った。 「最後は一太兄貴の信じたとおりにやればいい。何があっても6年間選挙はないんだからさあ。兄貴の行動が誰に反発を買おうが、オレらには関係ない!」 さすがは「ものづくり」に情熱を傾けている男組の集団。 ちょっと、しびれちゃうでしょう?!(笑)

 

 午後10時30分から(都内某所で)総裁選挙を追いかけているマスコミ関係者に会う。 福田、麻生両候補の出馬表明に対する内外の反応を聞いておかねばならない。

 

追伸:

1.「北斗の会」のメンバーのうち、少なくとも4、5名から「今回の自民党総裁選挙は『派閥談合』みたいでよくない!」という意見があった。(*恐れていたとおりだ。) 特に「福田候補が派閥の長たちと会っているTVの映像」についての文句が多かった。 いかにも「派閥の話し合いで決まった」みたいな印象を与えるとのこと。 ここらへんは、福田選対の広報に少し気をつけてもらいたいなあ。




2.自分は以前から「現在のような衆参のシステムなら、参議院はいらない。むしろ、一院制にして国会議員の数を整理したほうが国民のためだ」と主張してきた。 仲間はむしろ衆議院に多いし、参議院議員というアイデンティティーはかなり薄い。 だから、参院自民党の批判や悪口が聞こえてきても、ちっとも気にならない。 逆に「もっともだ」と思ったりする。 が、先日、珍しく腹の立つことがあった。




 今後の政局について意見を求めてきたある衆院議員に、「参議院での審議は野党のペースになる。展開によっては、年末までの解散総選挙もあり得ると思う」と話した。 するとこんな答えが返ってきた。 「いや、解散に追い込まれるなんてあり得ない。参議院のゴタゴタなんて実は大した影響はない。え?総理への問責決議案??そんなの無視すればいい。憲法上は何の問題もないし、野党が審議拒否して国会が空転すれば、あちらが世論の反発を招く。2年間、解散しないように我慢すればいい。参院でどんな問題が起ころうが、3分の2を持つ衆議院がちゃんとしていれば乗り切れるよ!」

 

 多くの衆院議員には、参議院が今どんな状況になっているのかが、全く分かっていない。 参院の主要委員会はすべて野党が委員長と過半数を持っている。 ひとつでも「新たなスキャンダル」が発覚して関連の委員会で集中砲火を浴びたら、与党はあっという間に追いつめられてしまう。 そして野党は幾つもの砲弾を準備しているのだ。

 

 なになに、参議院の審議なんて関係ない?!問責決議案なんて無視して我慢比べをすれば勝てる?!何を言われても絶対解散しなければ大丈夫だって?! 何という稚拙な政局観だろう。 「参議院をなめるのもいい加減にしろ!!」と言いたい。




 

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