9月13日




 午後8時15分。 間もなく長野駅から東京に向けて発車する新幹線の中でパソコンの電源を入れた。 半年ほど前、国会の廊下で参議院の同僚である吉田博美氏に呼び止められた。 「山本さん。実はオレの秘書が、9月に行われる長野市の市議会選挙に出馬することになった。選挙が近くなったら、どこかで応援に入ってもらえないですかねえ?」 「ええ、いいですよ。日程さえ合えば、喜んで行きます。吉田先生に頼まれちゃあ、イヤとは言えないですよね。(笑)」 長野市の市議会選挙の公示を4日後(?)に控え、長野市内でその候補者(吉田氏の秘書)の「総決起大会」があった。 その応援弁士として長野に駆けつけたというわけだ。




 東京に着くのは午後10時過ぎの予定。 午後10時30分から世耕弘成氏、山内康一氏、佐藤ゆかり氏等と「情報交換の会」を持つことになっている。 新幹線の中でも、移動中の車の中でも、携帯を握りっぱなしだった。 次々に入ってくる情報を総合すると、総裁選挙は「福田康夫元官房長官」の優位が固まりつつあるようだ。 「派閥横断」でこれだけの支持が集まるのは、この危機的状況下での福田氏の優れたパランス感覚や安定感に期待が大きい証拠だろう。 上州群馬県から「第4の総理」が誕生することも嬉しくないと言えばウソになる。 ずっと応援してきた同世代の安倍首相の「モロさ」をここまで見せつけられると、「やはり政治リーダーには経験が必要なのかなあ」「ここは安定感が大事なんだろうなあ」と考えたりする。

 

 が、総裁選挙で誰を支持するかは、各候補者の政策や公約を見極めた上で決めたいと思う。 安倍首相の「突如の辞任」は全くの想定外だった。 「じゃあ、今度は違う人を全面的に支持する!」なんてコロコロ態度を変えられない。 加えて、候補者の政治姿勢や政策を全く見ないうちに「投票行動」を決めてしまったら、オープンな総裁選挙をやる意味がなくなってしまう。 このブログには、「こことあそこの派閥の応援で優勢が固まったから」ではなく、「この人の政治姿勢や政策に賛同出来るから応援する」と書きたいと思う。

 

追伸:党本部から東京駅に向かう車中で、「着信」の残っていた大村秀章衆院議員の携帯に連絡を入れた。 総裁選挙の情勢について意見を交わした。 「今月中に新しい総理大臣が生まれる。解散総選挙が近いなんて言うのは、一太さんくらいだよ!」と言っていた。




 何度も言うようだが、自分は(直感的に)「解散総選挙は思った以上に早い」(恐らく年内にある)と考えている。 次の内閣は選挙をやるための内閣になるだろう。 え?なぜ、そう思うのかって?? 以前にも書いたように、新しい首相が誕生すれば、必ず「出来るだけ早い時期に民意を問うべきだ」という世論が巻き起こる。 国民の8割が「解散を望む」状況になれば、とても抗し切れない。

 

 さらに言えば、安倍総理が退陣しても「テロ特措法」をめぐる困難な状況は変わらない。 事後承認を外した「新法」ということになれば、衆議院での3分の2以上での「再可決」は(与党内の造反で)難しいかもしれない。 そうするとテロ新法は通らない(自衛隊の艦船はインド洋に戻れない)ということになる。 これは自民党政権にとって「大きな打撃」だ。

 

 もうひとつ加えると、新総理の下で新たに作られる内閣の閣僚に1人でも「事務所費を含む政治とカネの問題」が発覚すれば、たちまち新政権は追い込まれる。 すべての委員会で野党が過半数を占める参院の攻防では、どんな問題やスキャンダルが飛び出すか、想像もつかない。

 

 解散総選挙」は、思ったより早くやって来る。 チャッピーの尻尾は依然として光り続けている。 もう一度言う。 世はすでに「乱世」なのだ!!




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