8月19日




 本日、テレビ朝日「サンデープロジェクト」の討論コーナーに生出演した。 司会の田原総一郎氏から、「山本さん、なんでいつも蚊帳の外なの?安倍さんをこれだけ応援してきて、大臣にもならないし!」と詰め寄られる場面があった。 一瞬、「え?いや、別に蚊帳の外になんて置かれてませんよ!」と答えに詰まった。 「ね、星さん、そう思わない?」と急に水を向けられたコメンテーターの星浩氏も、「ええと、山本さんは安倍親衛隊とはまた違うグループですし、安倍さんが山本さんと同じ気持ちで改革を進めるのかも分かりませんし、ね!」などと口ごもっていた。(笑)

 

 安倍政権誕生以来、こうしたテレビの討論番組だけでなく、様々な勉強会やセミナー等、あらゆる場面で安倍首相の政策を支持する発言を続けてきた。 そのことをよく知っている田原氏や他の「有識者」から、時々、こう聞かれていた。 「山本一太はなぜ抜擢されないのかなあ?これだけ一貫して安倍首相を応援してきた政治家は他に見あたらない。発信力もあるし、国民的なイメージだって悪くない。(*ここらへんは買いかぶりというものだ。)安倍さんにその気がないのか、それとも、誰かが邪魔をしてるってことなのかな?」 その度に、「まあ、政界には私より能力のある人材が一杯いるし、それに大臣ポストにもともとあまり興味がないんですよ!」とかわしてきた。 田原氏の「なぜ蚊帳の外なの」コメントは、素朴な疑問と好意(エール)が入り交じったものだと思う。 突然の突っ込みに少し動揺したが、実はちょっぴり嬉しかった。

 

 通常、「組閣人事」というものは早く外に出ると潰れる。 内閣改造の前に大臣候補として名前を出されるというのは、ほとんどの場合、「応援」ではなく「妨害」だ。 が、今回の改造で「100%入閣の可能性がない」という状況の下で「山本一太大臣説」が流れることは、自分にとって「プラス」以外の何ものでもない。 そう言えば、サンプロ出演前に控え室で一緒になった平沢勝栄氏が、「今日の産経新聞の朝刊に、山本さんのことが出てたなあ。あ、ほら、有識者の『組閣予想』のところに」と言いながら、新聞を見せてくれた。 「内閣改造・私ならこうする」というタイトルの記事の中で、評論家の宮崎哲哉氏が「外務大臣・山本一太」という予測を出していた。 ふうむ。 日本を代表する気鋭の評論家(というよりマルチ・タレント)が、個人的感情で意見を述べてもらっては困る。 でも、この新聞、記念に保存しておくことにしよう。(笑)

 

 先日、下村博文官房副長官と世耕弘成首相補佐官に会った。 2人の顔を見ながら、高市早苗大臣を含む4人(いわゆる「勝手補佐官グループ」)で、ずっと以前から安倍首相を応援してきたことを思い出した。 安倍内閣の実現とともに、山本一太を除く下村、世耕、高市の3氏は、それぞれ内閣や官邸の枢要ポストに抜擢された。 最初から「ポストは要らない」と言い続けていた自分は「素浪人」の道を選んだ。 が、あの時、自分が「いかなるポストも受けない!」などと宣言していなかったら、安倍首相はきっと「内閣か官邸のポストに抜擢してくれていた」と(勝手に)確信している。 え?なぜそう思うのかって?? 安倍さんとはそういう人物だからだ。 もちろん、「政界のボヘミアン」になったことは正しかった。 役職なんて受けていたら、逆風の選挙を乗り切ることは出来なかっただろう。 政治家山本一太にとって、今回の選挙で圧勝することは「大臣になること」よりずっと重要だった。 

 

 更に言えば、安倍総理はその後も「山本一太の抜擢」を考えたことがあると(これも勝手に)信じている。 具体的な証拠は何もない。 単なる政治家としての直感だ。(*それともただの思い込みだったりして!(笑)) そして、恐らくその度に「山本一太だけはダメだ!」と身体を張って邪魔してきた「政治家」がいるのだ。 ああ、政治家って何と想像力が豊かなんだろうか?! でも、自分は「この空想」だけで、かなり満足している。 昨年9月の組閣の翌日、安倍首相から携帯にかかってきた電話の内容は当日のブログに書いた。 あれは...嬉しかったなあ。

 

 今月27日には「人心一新の内閣」がスタートする。 安倍総理から「入閣の要請」があるなどとはこれっぽっちも思っていない。 が、いかなる場合でも、大臣ポストは受けない。 詳しい理由は次回のレポートで。




 

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