5月21日




参院選挙と知事選挙:その4




 もうすぐ午後4時。 東京から高崎に向かう新幹線の車中で、本日最初の「国政レポート」をしたためている。 議員会館事務所での外務省レクが終わったのは午前10時50分。 部屋から飛び出して階段をかけ降り、衆院第2議員会館に向かって(地下通路)を走った。 笹川たかし県連会長の事務所に着いたのは午前10時59分。 約束の時間(午前11時)にギリギリ間に合った。

 

 約30分。 笹川会長と「知事選挙への対応」について話し合った。 改めて「自民党VS現職知事」の全面対決になってしまった今回の知事選挙の経緯について、詳しく説明を伺った。(*なるほど、いろいろなことがあったんだなあ。) こちらの意見にも、ちゃんと耳を傾けてくれた。 主に次の5つの点について、県連会長のご理解をいただけたと考えている。

 

(1)自民党群馬県連が、参院選挙より知事選挙にプラオリティーを置かねばならない事情は十分に理解しており、県連の参院選挙の対応には全く不満を持っていないこと。それどころか、県議団メンバーの半数近くからすでに何らかのサポートをもらっていることに感謝の気持ちを持っていること。(2)同じ自民党公認候補として、(当然のことながら)自民党公認の知事候補を支持するつもりであること。(*同志である県議団メンバーが一致して持ち上げようと言うのだから、「知らん顔」なんて出来るはずがない。)(3)そうはいっても、「違う選挙」であることを踏まえ、参院選挙のほうは「独自のキャンペーン」を展開しなければならないこと。「不自然な連携」は両陣営にマイナス効果をもらたすと分析していること。(4)「参院選挙に勝つ」ことを最優先にしつつ、知事選挙に対しても「出来る限りの協力」をしたいと思っていること。(5)今後、県内各地で開催される党公認の知事候補の大会や集会には(可能な限り)出席させていただくつもりであること。




 笹川会長は、(ニッコリしながら)「あんま変なことを言うと、君のブログに書かれちゃうからな!」と言っていた。 詳しい会話の内容は書かない。 言葉に重みはあったが、高圧的、恫喝的な「物言い」は一切なかった。(*いつもそうだけど。) それだけに(かえって)県連会長としての「苦しい胸のうち」が垣間見えた気がした。 ううむ。 当事者として参院選挙を戦う立場でなかったら、もう少し「突き抜けた対応」(「応援男」の面目躍如)が出来たかもしれない。 が、ここは仕方がない。 参院選挙のカギを握る「1人区」で、保守王国の議席を死守しなければならないのだ。

 

追伸:正直言って、現職の知事や同郷の後輩である元県議の支持者の中にも、「山本一太サポーター」が大勢いる。 たとえば、前橋市にある3つの「企業人による山本一太後援会」のメンバーの(恐らく)7割くらいは、現職知事にシンパを持っている。 他方で、生まれ故郷の吾妻郡(特に最高の得票率を誇る草津町)では、山本一太後援会の6割以上が、同じ草津出身の元県議を応援しているという感触だ。 それでも、山本一太は(自民党公認候補として)県議団の擁立した「党公認の県知事候補」を応援しなければならない。 そして「一太支持者の方々」には、きっと「自分の立場」を理解していただけると信じている。




 ただし、自分は、知事選挙に出馬する「他の陣営の候補者」に対して「個人的な中傷や批判」(いわゆるネガティブキャンペーン)をやるつもりは毛頭ない。(*これは参院選挙でも同じことだ。) 現職知事も、元県議も、その他の候補者も、それぞれの「志」や「使命感」を持って出馬を決意したのだ。 そして各候補者の後ろには、一生懸命に「応援している人々」がいる。 正々堂々と「政策論争」を戦わせて、雌雄を決すればいい。 加えて、有権者の多くが「同じ認識」を共有しているという「稀なケース」を除いて、選挙での「個人攻撃」はマイナスに働く。  

 

 たとえば、自分が知事候補の応援演説に立ったとする。 「他の陣営」を攻撃するのではなく、党公認候補の(他の候補者にはない)「魅力や潜在力」を訴える。 何を言えば「票が増えるのか」を考えて言葉を選ぶ。 それが政治家というものだ。

 

  

この直滑降レポートを応援していただける方は、blogランキングへ




「チャレンジャーに捧げる詩」の無料ダウンロードはmF247へ