5月17日:パート2




 午後8時30分。 高崎駅から東京行きの新幹線に飛び乗った。 席に座るや否や、黒い鞄からパソコンを引っ張り出した。 夕方に書いた最初のブログが、まだ送信(掲載)出来ていない。 ああ、イライラする! この問題を解決する方法って、ないのだろうか? 短い時間でも送信可能だった「国政レポート」の時代が懐かしい。 

 

 腹が立つので、話題を変えよう。 自民党のある選挙関係の会議で、ある議員がこう発言した。 「有権者の心を掴むには、こんな戦略がいい!特にポスターの印象は重要だ。ほら、私のポスターを参考にしてください!」と。 それを聞いていたある議員が、隣の席でこうつぶやいた。 「それが正しかったとしたら、なぜ、何回も自分の選挙に負けてるんだよ!」 その言葉を聞きながら、「全くそのとおりだ」と思った。

 

 選挙の弱い政治家には、選挙に弱い理由がある。 本人の中に、選挙民の心を惹き付けられない「何かの欠陥」がある。 同様に、「候補者」を勝たせることの出来なかった「選挙チーム」は(ほとんどの場合、選挙の勝敗を決めるのは候補者自身の資質だとしても)、明らかに「戦略上のミス」を犯している。 有権者が望んでいることを「読み間違えた」ということに他ならないからだ。

 

 こうした「時代の変化を読み取れない」人々が、「まるで選挙のプロ」であるかのように誰かにアドバイスしているのを聞くと、とってもシラケてしまう。 申し訳ないが、山本一太のほうが「国民の感覚」や「世の中のムード」にずっと敏感だ。 「選挙が利権だった」「組織の締め付けが有効だった」時代の呪縛から抜け出せない人々がやりたがるのは、お馴染みの選挙戦略だ。 無党派層の台頭を背景に「独立自尊の一票が政治を動かす」という構図に気づいている自分の作戦のほうが「ずっと利にかなっている」と思わずにはいられない。

 

 以前のレポートに書いた憶えがある。 「選挙の鉄則:その1」は、「負けたチーム」や「連敗している参謀」を、絶対に使わないことだ。 ましてや、「時代のニーズ」が分かっていない人々に、政治家としての「生殺与奪」を預けるようなことは、間違ってもやらない! え?もちろん、一般論として言っているだけだ。






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