5月12日




 先日、地元紙の敏腕記者がこんなことを言った。 「一太さん。7月は知事選挙と参院選挙が恐らく同日になりますよね。やはり、自民党群馬県連としては、知事選挙のほうにエネルギーを傾注せざる得ないようです。まあ、県連が参院選挙は心配ないと判断していることもあるんでしょうが...」

 

 何度も書いているように、参院群馬地方区は「自民党楽勝」の構図ではない。 たったひとつの議席をめぐっての「激戦」だ。 が、自分は(これまでの経緯や現状から考えて)「自民党群馬県連」が「知事選挙に力を集中させなければならない」という事情は、よく分かる。 もっと言うなら、現在の「県連の対応」に何の不満も持っていない。 県連の重要会議(たとえば国会議員・県議団合同会議とか)には常に出席依頼があるし、「選挙の当事者」であることへの配慮も感じられる。

 

 ひとつたとえ話をしよう。 日本人の多くが「国際連合」について、ある種の「錯覚」を抱いている。 国連という「国家を超越した組織」みたいなものがあって、ニューヨークのイーストリバー沿いにある「国連ビル」(事務局)の中で働いている国連スタッフ(国際公務員)が、国連を動かしているという幻想だ。 国連事務局はあくまでも事務局であって、国連を動かしているのは5つの常任理事国を含む「加盟国」なのだ。 すなわち、国連は、加盟国の振る舞いによって、「優等生」にも「問題児」にもなり得る。

 

 同様に、「自民党群馬県連」という組織を構成し、支えているのは、県選出の国会議員、県会議員、市町村議員を中心とする自民党員だ。 (*県連事務局のスタッフが「欠くことの出来ない同志であり県連の重要な一部」であることは言うまでもない。) そして、県連の主要な構成メンバーである国会議員や県議等からは、すでに参院選挙に対して「十分なサポート」を頂戴している。 

 

 たとえば、ハートの大きな笹川たかし県連会長には、党の公認を得る際にとてもお世話になった。 福田康夫元官房長官には(あれほどのご迷惑をおかけしたにもかかわらず)自らの様々な後援会の集まりで、「7月の参院選挙は山本一太をヨロシク!」と明言していただいているようだ。(*ちょっぴり胸が痛む。) 

 

 義理・人情に厚い尾身幸次財務大臣からは(一貫して)「うちの後援会は全力でやるよ!」という言葉をもらっている。 念のために書いておくと、群馬の「一太サポーター」は、6年前の苦しい選挙で尾身大臣にお世話になったことを忘れていない。 先日も高崎と前橋の気鋭の経営者(山本一太応援団)が、「一太さん、言ってたよね。6年前には本当に尾身大臣に助けてもらったって。オレたちも何かの形で恩返ししないとなあ」とつぶやいていた。 佐田玄一郎前行革大臣の支持者の方々は、日頃から山本一太にとても優しい。

 

 続けて言うと、明日の館林市での「経済人による勉強会」(400-500名?)で講演出来るのは、谷津義男元農林大臣のお陰だ。 先日も電話で話した小渕優子代議士(文部大臣政務官)とは、地元の吾妻郡で相当数の「支持者」が重なっている。 中曽根弘文参院議員(元文部大臣)も、県内の会合で一緒になる度に、挨拶の中に「7月の参院選挙では私の仲間である山本一太さんを応援してください!」というフレーズを忘れない。(*これがどんなに心強いことか。) ついでに言っておくと、(無鉄砲な上司のために迷惑を被っているとは思うが)「地元の一太チーム」は、(事務所レベルでは)福田事務所や尾身事務所のスタッフと「かなり仲良し」だ。 加えて、中曽根事務所の秘書軍団とも良好なコンタクトを保っている。

 

 県議会はどうだろうか? 約30名の自民党県議のうち、すでに半数の県議から後援会の集まりに呼ばれたり、また「必ず声をかけるから!」と言われている。 それぞれが手塩にかけて育てた後援会の会合で挨拶(=参院選挙での支援のお願い)をさせてもらえるなんて、選挙を2ヶ月後に控えた候補者としてこれほど有り難いことはない。(最大の好意であり、プレゼントだ。) 大体において、自分は自民党公認だからという理由で、県議団に「無条件に」応援してもらえるなどという「思い上がった考え方」は最初から抱いていない。 たとえば、親しい県議が「山本一太支援の会」を開いて、支持者の前で「一太を頼む」と言ってくれたとする。 そのことだけで自分に票が入るなどという「勘違い」もしていない。 ある県議の主催する会合に声をかけてもらった時は、選挙という民意で選ばれた「一国一城の主」(誇り高き戦国武将)に、「自分自身を売り込むチャンスをもらった」と考えることにしている。 5分か10分のスピーチで、そこに集まった人々を「魅了」出来なければ、独立自尊の一票を動かせるはずがない。 

 

 知事選挙への対応で忙しいと言っても、中には「一太号バージョン2」でマイクを握ってくれる県議だっているかもしれない。 実際、「一太さんの選挙のやり方を見てみたい!」と内々に連絡してきた県内の若手政治家もいる。  

 

 そう。 県政の命運を大きく左右する「知事選挙」を抱えた「自民党群馬県連」に、これ以上、いかなる支援を求められるというのか。 改めて強調しておくが、自分は参院選挙の党公認候補として「自民党群馬県連」(もっと正確に言うと「県連の主要メンバー」の方々)に、とても感謝している。




 あ。そろそろ行かないと、朝の新幹線に間に合わない。 この続きは次回のレポート「知事選挙と参院選挙:その2」で。

 




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