3月28日




 午前9時から国防・内閣・外交部会等合同会議に出席。国家安全保障会議(日本版NSC)の設置に関する法律案等に関して議論した。省庁からの法案説明の後で、真っ先に発言した。「法案自体には賛成です。参議院では(自分が筆頭理事を務める)外交防衛委員会で審議することになります。日程的にはかなり苦しいが、出来る限り努力します!」その上で、あえて(すでに小池補佐官や外務省から説明を受けている)幾つかの点について確認した。「安保会議の運用では出来ないことなのか?」「首相補佐官と事務局長の関係は?」「新たに立ち上がる事務局のメンバーはどんなイメージなのか?」

 

 既存の「安全保障会議」を「国家安全保障会議」に改編するのはいい。法律で審議事項や審議方法を見直し、4大臣(総理大臣、外務大臣、防衛大臣、内閣官房長官)による審議の仕組みを新設することにも意味があると思う。一連の法律改正によって、外交・安全保障分野における官邸の司令塔機能を強化することは賛成だ。ひとつ違和感があるのは「このNSCの事務局長ポストから国会議員を外す」という規定があることだ。しかも、首相の判断によって、「NSCの事務局長は外交・安全保障担当の首相補佐官を兼ねることが出来る」(=政治家の首相補佐官を置かない)ということになっている。

 

 NSCの「事務局長」は(事務を統括するといっても)、総理にあげるアジェンダを取りまとめる重要な役割を果たすことになる。常に政治家である必要はない(「原則として政治家以外」と書いてあってもいい)とは思うものの、なぜ「政治家の可能性」を100%排除しなければならないのかがよく理解出来ない。たとえば外交・安保担当の小池百合子首相補佐官は(総理の許可があれば)NSCの会議に出席出来る。が、これだけでは何の影響力も及ぼせない。そもそも首相補佐官と事務局長の関係はどうなるのだろう? え?国会議員が事務局長になれないのは三権分立の原則があるからだって?? 政権(与党)が変わっても政策の継続性を保つため?? 政務で忙しい国会議員には務まらない?? どれも今ひとつ説得力がないんだよなあ。

 

 どうも、官僚サイド(特に外務省)には、「いつか変な政治家(能力のない政治家?)が事務局長になってかき回されたらたまらない!」みたいな考え方があるようだ。まあ、その気持ちも分からないではない。(苦笑) 国会議員が、皆、石破茂氏や茂木敏充氏(参院で言えば舛添要一氏や武見敬三氏)みたいに「専門知識と事務処理能力とバランス感覚」を兼ね備えているわけじゃないもの!

 

 あ、約束の相手が来た。NSCの件については改めて。

 

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