2月20日:パート3




 午後4時過ぎ。東京駅から新幹線に飛び乗った。座席に着いてゆっくり深呼吸。意を決して(?)パソコンを引っ張り出した。

 

 予算成立後の内閣改造の可能性が永田町の一部で囁かれている。塩崎恭久官房長官の首をすげ替えるのではないか、とか、スキャンダルの噂がある閣僚や問題発言を繰り返す閣僚(いわゆる「火種大臣」たち)を一掃するのではないか、とか。

 

 自分は「参院選挙前の改造」などというものはあり得ないと考えている。安倍総理がそんなことをやるはずがないし、またけっしてやるべきではないと思う。万一、それをやったら、安倍政権の求心力は一気に低下する。内閣に「古い自民党のルール」が復活してしまう。だいいち、安倍首相が盟友の塩崎官房長官を外すなどということをするはずがない。内閣改造があるとすれば、参院選挙の後だろう。

 

追伸:今月末の夜、塩崎官房長官を囲んで何名かで懇談を持つことになった。先日、総理官邸で会った際に交わした次のような会話がきっかけになった。




山本:「塩崎長官。長官は私の20倍くらい頭が切れるし、政策の知識は豊富だし、英語も堪能で国際感覚は抜群だし、ルックスだって歴代内閣の官房長官としてトップクラスです。塩崎長官への様々な批判は、99%、嫉妬だと思って、めげずに頑張ってください!」 

塩崎:「え?99%なのか!(笑)」

山本:「ええ。残り1%、問題があるとすれば...」

塩崎:「人望がないことだって、言いたいんだろう?(笑)」

山本:「ええ、そのとおり。足りないのは人望だけです!(笑)ただし、我々、塩崎長官を知るものは、長官の人間性がいいということは分かってるんです。人望が足りないといっても、『永田町的人望』という意味ですよ。長官にとっては、非効率で、バカバカしいことでも、そこは頑張ってやっていただくしかありません。何しろ、安倍内閣を支えるナンバー2なんですから!生意気なことを言って申し訳ありませんが、いやなことでも我慢してやってください。いろいろな人に会ってください。安倍総理のために。」

塩崎:「うん、まあ、分かってるよ。オレだって、夜はいろいろな人に会ってるんだけどさ。」

山本:「超多忙なスケジュールの中で、いろいろと努力されていることは十分、分かってます。」

塩崎:「あ、そろそろ行かないと。また、あなたの仲間にも会わせてくれよな。」

山本:「ええ、長官の予定さえ調整していただければ。長官、こうなったら『人間改革』をやってもらうしかありません!(笑)」

塩崎:「バカもの!(笑)」




 仮にも内閣のナンバー2として総理を支える官房長官に(面と向かって)こんな失礼なことを言うのは、自分くらいだと思う。が、心の狭い(気難しい)政治家だったら、ムッとして黙り込むか、怒って席を立ってしまうに違いない。自分より年下の、こんな生意気な言葉にも、塩崎さんはちゃんと耳を傾けてくれる。

 

 欠点のない人間(ましてや政治家)なんてこの世にいない。塩崎さんのような頭の回転が人一倍早い国会議員は、官僚にとってはうるさい存在だろう。あまりに要求が高くて、回りのスタッフに対しては厳しい上司かもしれない。「永田町的根回し」も得意ではないかもしれない。が、実は「とてもいい人」なのだ。塩崎長官の「本当の人柄」がなかなか国民に伝わっていないのは、ちょっともどかしい。

 

 あ、もうすぐ高崎。続きは次回のレポートで。

 




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