2月5日




 愛知県知事選挙は予想外の苦戦だった。現職の「当確」が出る直前まで、官邸スタッフや同僚議員、マスコミ関係者と電話で連絡を取り合った。現地で陣頭指揮を執った大村秀章・愛知県連会長の奮闘もあって、最後は何とか逃げ切った。思わぬ接戦にはなったものの、愛知県で勝つのと負けるのでは「天地の違い」がある。ふう。まだ天は「安倍政権」を見捨てていない。

 

 現職有利と言われていた愛知県知事選挙を予期せぬ激戦に変えたのは、「無党派層」の動きだった。つい1週間前の世論調査では、現職候補が野党の推薦する新人に10ポイント以上の差をつけていたはずだった。それが最後の3日間でガラッと変わった。なにしろ、投票率が前回の知事選を10ポイント上回った。愛知県の有権者数を考えると、これだけで5、60万票が動いた計算になる。柳沢大臣の「女性は産む機械」発言が、無党派の人々を怒らせたのは間違いない。が、選挙結果の細かい分析を見ると、与党の推す現職候補がここまで追いつめられたのは、「柳沢発言で女性票が離反した」というような単純な構図ではない。たとえば、国民の政治不信とか、政権交代願望とか、もっと根本的な原因がある。

 

 選挙区を回っていると、よく「一太さんは柳沢大臣の発言をどう考えるのか?」と聞かれる。え?どう思ってるのかって?!柳沢厚生労働大臣のこの『女性は産む機械」という発言は、もちろん、言語道断だ。世の中には「子供を産みたくても産めない」女性たちもいる。このセリフはこうした人々の気持ちを深く傷つけた。それどころか、女性の尊厳そのものを否定する言葉だと言われても仕方がない。「そんなつもりはなかった」と言い訳しても、理解されないだろう。「心のどこかにそういう気持ちがあるからこそ出たセリフだ」と批判されたら、釈明のしようがない。柳沢大臣には、猛省を促したい。

 

 が、しかし、だからといって「安倍首相が柳沢大臣を即刻、更迭するべきだ!」とか、「柳沢大臣は速やかに辞職すべきだ!」という意見には賛同出来ない。ましてや、愛知と北九州の2つの選挙を有利に戦うために「審議拒否」という手段に出た野党のやり方には、強い憤りを感じる。あ、もう午前零時を回っている。この続きは「『女性は産む機械』発言は言語道断、でも...:その2」で。

 

追伸:今日のブログへのアクセスは約5000。(もう少し正確にいうと、4900前後だった。)年末から年始にかけての参院自民党執行部の安倍批判には、相当、怒りがたまっている。次回からはやや過激なレポートになるかもしれない。が、しっかり書いておかないと。不思議なことに「魂の入った」ブログを書くと、とたんにアクセスが増える。「怒りの1週間」は、多少視聴率があがるかもしれない。

 

この直滑降レポー
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